動画記録サイズ

撮影動画記録サイズ]で、解像度、フレームレート、圧縮方式を設定することができます。

なお、フレームレートは、[機能設定システム周波数]の設定()により、自動的に切り換わります。

  1. 撮影動画記録サイズ]を選ぶ(

  2. 項目を設定する

    • メイン電子ダイヤルを回してタブ(1)を選びます。
    • マルチコントローラーを上下左右に操作して設定(2)を変更します。
    • 変更が終わったら、SETを押します。

設定できる解像度の一覧

解像度 画像サイズ 縦横比 制限事項
8K-D 8192×4320 約17:9
  • 撮影メイン記録形式]が「XF-HEVC S」のときに選択できます。
  • 撮影ハイフレームレート]が[]、[撮影動画クロップ]が[する]、またはRF-S/EF-Sレンズを装着しているときは8Kの選択はできません。
8K-U 7680×4320 16:9
4K-D Fine4K-D 4096×2160 約17:9
  • Fineは標準よりも画質が高く、圧縮率が低くなります。
  • 撮影ハイフレームレート]が[]、[撮影動画クロップ]が[する]、またはRF-S/EF-Sレンズを装着しているときは、Fineの選択はできません。
4K-U Fine4K-U 3840×2160 16:9
2K-D Fine2K-D 2048×1080 約17:9
FHD FineFHD 1920×1080 16:9

撮影メイン記録形式]が[RAW]の場合(

RAW動画出力時の解像度、フレームレート、RAW形式を設定することができます。

設定できる動画記録画質の組み合わせは以下のとおりです。

システム周波数 解像度 画像サイズ フレームレート RAW形式
54.94Hz:NTSC RAW 8192×4320 59.94fps RAW(軽量)
29.97fps 24.00fps 23.98fps RAW(標準) RAW(軽量)
50.00Hz:PAL 50.00fps RAW(軽量)
25.00fps 24.00fps RAW(標準) RAW(軽量)
54.94Hz:NTSC SRAW 4096×2160 59.94fps 29.97fps 24.00fps 23.98fps RAW(標準) RAW(軽量)
50.00Hz:PAL 50.00fps 25.00fps 24.00fps

注意

  • 機能設定システム周波数]の設定を変更したときは、[撮影動画記録サイズ]の再設定を行ってください。
  • 8K/4K動画、59.94fps50.00fpsで撮影した動画、ハイフレームレート動画などは、再生時のデータ処理の負荷が高いため、他の機器で正常に再生できないことがあります。
  • 動画記録サイズの設定や、使用するレンズ、クロップ撮影の設定により、解像感やノイズ感は多少異なります。

参考

  • カードの性能を発揮させるため、動画撮影を行う前にカメラでカードを初期化することをおすすめします()。
  • HD画質、VGA画質の動画を撮影することはできません。

撮影HDMI RAW出力]が[]の場合(

  • HDMI

    HDMI RAW動画出力時の解像度、フレームレート、RAW形式を設定することができます。

    設定できる動画記録画質の組み合わせは以下のとおりです。

    システム周波数 解像度 画像サイズ フレームレート RAW形式
    54.94Hz:NTSC RAW 8192×4320 29.97fps 24.00fps 23.98fps RAW(標準)
    50.00Hz:PAL 25.00fps 24.00fps
    54.94Hz:NTSC SRAW 4096×2160 59.94fps 29.97fps 24.00fps 23.98fps
    50.00Hz:PAL 50.00fps 25.00fps 24.00fps
  • カード2

    カード2に同時記録する動画の圧縮方式を設定することができます。動画の記録形式は[XF-AVC S YCC420 8bit]で、フレームレートはHDMI RAW動画出力のフレームレート設定に連動します。

    設定できる動画記録画質の組み合わせは以下のとおりです。

    システム周波数 解像度 画像サイズ フレームレート 圧縮方式
    54.94Hz:NTSC 2K-D 2048×1080 29.97fps Long GOP(標準) Long GOP(軽量)
    50.00Hz:PAL 25.00fps

注意

  • 機能設定システム周波数]の設定を変更したときは、[撮影動画記録サイズ]の再設定を行ってください。
  • 8K/4K/2K動画、FHD 59.94fps50.00fpsで撮影した動画、ハイフレームレート動画などは、再生時のデータ処理の負荷が高いため、他の機器で正常に再生できないことがあります。
  • 動画記録サイズの設定や、使用するレンズ、クロップ撮影の設定により、解像感やノイズ感は多少異なります。

参考

  • カードの性能を発揮させるため、動画撮影を行う前にカメラでカードを初期化することをおすすめします()。
  • HD画質、VGA画質の動画を撮影することはできません。

8K/4K動画撮影

  • 8K/4K動画を撮影するには安定した高速書き込みが可能なカードが必要です。詳しくは、動画が記録できるカードを参照してください。
  • 8K/4K動画撮影時は、処理負荷が高いため、通常の動画撮影時に比べカメラ内部の温度が早く上昇したり、より温度が高くなることがあります。動画撮影時に[高温注意、手を触れないで]と、白い[熱制限]または赤い[熱制限]が表示されたときは、カードが熱くなっていることがあるため、動画撮影を休止して、しばらく経ってからカードを取り出してください(すぐにカードを取り出さないでください)。
  • 8K/4K画質で撮影した動画から任意のフレームを選んで、JPEG画像(静止画)としてカードに保存することができます()。
  • 8K動画のHDMI出力映像は、4K動画になります。

撮影範囲

動画記録画質の設定や、使用するレンズ、クロップ撮影の設定により、動画撮影範囲が変わります。

  • RFレンズ/EFレンズ使用時:[撮影動画クロップ][しない]設定時

    • (1)(8K RAW)8K-D(8192×4320) / (4K RAW)4K-D Fine 4K-DHI(4096×2160) / 2K-D Fine 2K-D(2048×1080)
    • (2)8K-U(7680×4320) / 4K-U Fine 4K-UHD(3840×2160) / FHD Fine FHD(1920×1080)
  • RFレンズ/EFレンズ使用時:[撮影動画クロップ][する]設定時
  • RF-S/EF-Sレンズ使用時

    • (3)4K-DHI(4096×2160) / 2K-D(2048×1080)
    • (4)4K-UHD(3840×2160) / FHD(1920×1080)

注意

  • 動画電子IS機能設定時は()、画面の中央部分がさらにクロップされます。

フレームレート(fps:frames per second)

  • :239.76fps / :119.88fps / :59.94fps / :29.97fps

    テレビの映像方式が「NTSC」地域(北米、日本、韓国、メキシコなど)のときに設定します。

  • :200.00fps / :100.00fps / :50.00fps / :25.00fps

    テレビの映像方式が「PAL」地域(ヨーロッパ、ロシア、中国、オーストラリアなど)のときに設定します。

  • :24.00fps / :23.98fps

    主に映画関連で使用します。(23.98fps)は、[機能設定システム周波数]を[59.94Hz:NTSC]に設定したときに選択できます。

圧縮方式

  • 高画質(Intra-frame)

    1フレーム単位で圧縮して記録します。Long GOPよりもファイルサイズが大きくなりますが、撮影後の編集作業に適しています。[撮影メイン記録形式]が[XF-AVC S YCC422 10bit]のときに設定できます。

  • 標準(Intra-frame)

    高画質(Intra-frame)]よりもファイルサイズが小さくなるため、(同じ容量のカードであれば)撮影できる時間が長くなります。解像度が8K-D8K-U、または[撮影メイン記録形式]が[XF-AVC S YCC422 10bit]のときに設定できます。

  • 軽量(Intra-frame)

    標準(Intra-frame)]よりもビットレートを低く抑えて記録するため、[標準(Intra-frame)]よりもファイルサイズが小さく、再生互換性が高くなります。(同じ容量のカードであれば)[標準(Intra-frame)]よりも撮影できる時間が長くなります。解像度が8K-D8K-U、または[撮影メイン記録形式]が[XF-AVC S YCC422 10bit]のときに設定できます。

  • 標準(Long GOP)軽量(Long GOP)

    複数のフレーム単位で効率的に圧縮して記録します。Intra-frameよりもファイルサイズが小さくなるため、(同じ容量のカードであれば)撮影できる時間が長くなります。

動画が記録できるカード

動画が記録できるカードの詳細は、動画が記録できるカードについてを参照してください。

また、SDカードの詳細は、記録時間、映像ビットレート、ファイルサイズの目安、要求カード性能を参照してください。

なお、事前にテスト撮影を行い、設定した動画記録サイズ()で正しく記録できることを確認してください。

注意

  • 8K/4K動画撮影を行うときは、撮影前に[機能設定カード初期化]の[物理フォーマット]でカードを初期化してください()。
  • 動画撮影時に書き込み速度が遅いカードを使用すると、動画が正常に記録できないことがあります。また、動画再生時に読み取り速度が遅いカードを使用すると、動画が正常に再生できないことがあります。
  • 動画撮影を行うときは、実際の書き込み速度がビットレートを十分に上回る、高性能なカードを使用してください。
  • 正常に動画が記録できないときは、カードを初期化してから使用してください。なお、カードを初期化しても問題が改善しないときは、カードメーカーのホームページなどもあわせて確認してください。
  • 動画記録サイズによってはSDカードでの記録ができません。動画撮影ボタンを押しても動画記録は開始されません。詳しくは主な仕様を参照してください。

参考

  • カードの性能を発揮させるため、動画撮影を行う前にカメラでカードを初期化することをおすすめします()。
  • カードの書き込み/読み取り速度については、カードメーカーのホームページなどで確認してください。

ファイルサイズが4GBを超える動画撮影

  • SDカードでは1回の撮影でファイルサイズが4GBを超える動画撮影はできません。
  • SDHCカードでは、1回の撮影でファイルサイズが4GBを超えると、新しい動画ファイルが自動的に作成されます。再生時は自動で連続再生されます。
  • CFexpressカードまたはSDXCカードでは、1回の撮影でファイルサイズが4GBを超える場合でも、4GBを超えるサイズの1つの動画ファイルとして記録されます。

注意

  • 4GBを超える動画ファイルをパソコンに取り込むときは、EOS Utilityを使用するか、カードリーダーを使用してください()。パソコン(OS)の機能を使って画像の取り込みを行うと、4GBを超える動画ファイルが取り込めないことがあります。
  • SDHCカードに記録された4GBを超える動画ファイルをパソコンに取り込むと、複数のファイルに分かれた状態で表示されます。先頭のファイルを削除すると、残りの動画ファイルの再生ができなくなります。
  • カメラとパソコンをインターフェースケーブルで接続する場合、パソコンを操作してカメラ内の動画ファイルを削除しないでください。動画ファイルが正しく認識されなくなることがあります。

動画の総記録時間と1分間あたりのファイルサイズの目安

記録時間、映像ビットレート、ファイルサイズの目安、要求カード性能を参照してください。