メイン記録形式

記録される動画ファイルの形式を設定することができます。

  1. 撮影メイン記録形式]を選ぶ(

  2. 項目を選ぶ

XF-HEVC S動画とXF-AVC S動画

XF-HEVC S動画/XF-AVC S動画は、それぞれH.265/HEVCとMPEG-4 AVC/H.264を拡張したキヤノン独自のビデオフォーマットによる動画です。画質を維持しながら、高いデータ圧縮率を実現しています。

メイン記録形式 コーデック 輝度・色相・彩度(YCbCr)/色深度 説明 制限事項
XF-HEVC S YCC422 10bit H.265/HEVC 4:2:2/10bit

YCC422 10ビットの信号をXF-HEVC S方式で撮影することができます。

パソコンによる編集を前提としています。

ソフトウェアによっては、正しく再生されないことがあります。
XF-HEVC S YCC420 10bit H.265/HEVC 4:2:0/10bit YCC420 10ビットの信号をXF-HEVC S方式で撮影することができます。
XF-AVC S YCC420 8bit MPEG-4 AVC/H.264 4:2:0/8bit

YCC420 8ビットの信号をXF-AVC S方式で撮影することができます。

ソフトウェアによる再生の互換性が高い記録形式です。

撮影ピクチャースタイルHDR撮影(PQ)]で[HDR PQ]を設定したときは選べません。
XF-AVC S YCC422 10bit MPEG-4 AVC/H.264 4:2:2/10bit

YCC422 10ビットの信号をXF-AVC S方式で撮影することができます。

パソコンによる編集を前提としています。

ソフトウェアによっては、正しく再生されないことがあります。

参考

  • カスタムピクチャーファイルの色空間に[C.Gamut]または[BT.2020]を設定したときは、10bitの記録形式を選ぶことをおすすめします()。

RAW動画

RAW動画は、撮像素子から出力されたデータをデジタル変換した動画です。

RAW動画は、EOS用ソフトウェアのDigital Photo Professionalで表示や現像処理を行うことができます。詳しくはDigital Photo Professionalの使用説明書を参照してください。

注意

  • RAW動画は、[再生RAW現像]での現像処理はできません。
  • 以下の場合は、[RAW]を選択できません。

    • 撮影手ブレ補正(IS機能)設定]の[動画電子IS]が[]以外
    • 撮影動画クロップ]が[する
    • 撮影動画撮影中静止画記録]が[
    • 通信機能USB接続アプリの選択]で[ビデオ通話/ライブ配信]を選び、USB接続時
    • RF-S/EF-Sレンズ装着時
  • RAW動画をカメラで再生すると、カメラ内部の温度が上昇して、再生が自動的に停止することがあります。
  • RAW動画を撮影するときは、カードを2枚使用してProxy動画も記録しておき、再生はProxy動画で行うことをおすすめします。
  • 機能設定記録機能とカード・フォルダ選択]の[動画記録機能]を[カード1メインカード2Proxy]に、[動画再生]を[カード2]に設定します。

参考

  • パソコンでRAW動画を表示するときは、EOS用ソフトウェアのDigital Photo Professional(以下DPP)の使用をおすすめします。
  • 古いバージョンのDPPでは、このカメラで撮影したRAW画像を取り扱うことはできません。キヤノンのホームページから最新のDPPを入手して、アップデート(上書きインストール)してください()。
  • 市販のソフトウェアでは、このカメラで撮影したRAW動画を表示できないことがあります。対応状況については、ソフトウェアメーカーにお問い合わせください。
  • 高輝度(ハイライト)側の階調表現性を優先したい場合は[撮影カスタムピクチャー]の[カスタムピクチャー機能]を[]にすることをおすすめします。

Proxy動画記録

機能設定記録機能とカード・フォルダ選択]の[動画記録機能]で[カード1メインカード2Proxy]を選ぶと、カード1にはメイン記録形式で動画を記録し、カード2には動画サイズが軽量な形式で動画を同時に記録することができます。この機能を「Proxy動画記録」といいます。

撮影メイン記録形式]の設定は、カード1(メイン動画)に適用されます。カード2(Proxy動画)の記録設定については、カード1の設定に応じて以下の項目が自動設定されます。

  • 記録形式
  • 解像度
  • フレームレート

メイン動画側の設定とProxy動画側の自動設定の関係は以下のとおりです。

メイン動画側の設定 Proxy動画側の自動設定
記録形式 画像サイズ 記録形式 画像サイズ

XF-HEVC S YCC422 10bit

XF-HEVC S YCC420 10bit

4096×2160

2048×1080

XF-HEVC S YCC420 10bit 2048×1080

3840×2160

1920×1080

1920×1080

XF-AVC S YCC420 8bit

XF-AVC S YCC422 10bit

4096×2160

2048×1080

XF-AVC S YCC420 8bit 2048×1080

3840×2160

1920×1080

1920×1080
RAW

8192×4320

4096×2160

XF-AVC S YCC420 8bit 2048×1080

メイン動画とProxy動画のフレームレートは同一になります。

100fps以上のフレームレートに設定することはできません。

Proxy動画の圧縮方式のうち、ビットレートのみ、[撮影動画記録サイズ]の[カード2]で[圧縮方式]を選ぶことができます([標準(Long GOP) 16Mbps]、[軽量(Long GOP) 9Mbps])。

注意

  • メイン動画とProxy動画の撮影可能時間は同じです。メイン動画の記録が停止したら、Proxy動画の記録も停止します。

    ただし、Proxy動画の記録がエラーで停止しても、メイン動画の記録は継続されます。

  • メイン動画とProxy動画の記録可能/不可の状態は、動画撮影画面にアイコン表示されます。

    メイン動画:(記録可能)、(記録不可)

    Proxy動画:(記録可能)、(記録不可)

  • 撮影条件によっては、Proxy動画で空や白壁などのグラデーションが滑らかに再現されないことがあります。

参考

  • 動画撮影画面に表示される動画撮影可能時間は、メイン動画の撮影可能時間です。カード1(メイン動画)が入っていないときは、カード2(Proxy動画)の動画撮影可能時間が表示されます。