FTPサーバーへの画像転送
FTPサーバーとネットワーク接続して、撮影した画像を転送することができます。
参考
- 転送中に、JPEG/HEIF画像のリサイズおよびトリミングを行うことができます。
事前準備
以下のOSがインストールされたパソコンが必要です。また、そのパソコンをあらかじめFTPサーバーとして機能させておく必要があります。
- Windows 10(ver.1607以降)
- Windows 8.1、Windows 8.1 Pro
パソコンをFTPサーバーとして機能させる方法については、お使いの機器の各メーカーへお問い合わせください。
あらかじめ、FTPサーバーとして機能させるパソコンをアクセスポイントに接続しておいてください。
アクセスポイントと接続する
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Wi-Fi設定を[使う]にする
- Bluetooth対応スマートフォンとWi-Fi接続するの手順1~2を参照してください。
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[:Wi-Fi/Bluetooth接続]を選ぶ
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[FTPサーバーに画像転送]を選ぶ
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[接続先の機器の追加]を選ぶ
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[設定方法]を選ぶ
- 項目を選んで[OK]を選ぶと、次の画面に進みます。
- [オンラインで設定]を選ぶと、接続設定とネットワーク接続が同時に行えます。
- [オフラインで設定]を選ぶと、FTPサーバーとの接続設定のみ行えます。
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[WPS機能で接続]を選ぶ
- ここではWPS(PBC方式)での接続方法を説明します。他の方法でアクセスポイントに接続するときは、アクセスポイントを使用したWi-Fi接続を参照してください。
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[WPS(PBC方式)]を選ぶ
- [OK]を選びます。
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アクセスポイントの WPS用ボタンを押す
- WPSボタンの場所とボタンを押す時間は、アクセスポイントの使用説明書を参照してください。
- [OK]を選ぶと、アクセスポイントとの接続を開始します。アクセスポイントとの接続が完了すると、次の画面に進みます。
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IPアドレス設定の項目を選ぶ
- [OK]を選びます。
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IPv6設定を選ぶ
- [OK]を選びます。
FTPサーバーの接続設定を行う
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FTPモードを選ぶ
- ルート証明書を使用してFTP転送をセキュアに行うときは[FTPS]を選びます。ルート証明書の設定については、ルート証明書の設定を参照してください。
- [OK]を選ぶと、次の画面に進みます。
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[アドレスの設定]を選ぶ
- [OK]を選ぶと、次の画面に進みます。
- IPアドレスを[自動設定]にしているときやDNSアドレスを[手動設定]にしているときは、仮想キーボードが表示されます。
- DNSアドレスを[使わない]設定のときは、数値の入力画面が表示されます。
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FTPサーバーのIPアドレスを入力する
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ポート番号を設定する
- [ポート番号設定]は、通常00021を設定します。
- [OK]を選ぶと、次の画面に進みます。
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パッシブモードを設定する
- [OK]を選ぶと、次の画面に進みます。
- 手順8で「エラー41:FTPサーバーに接続できません」が表示されたときは[パッシブモード]を[使う]設定にすると解決することがあります。
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プロキシサーバーを設定する
- 手順1で[FTPS]を選んだときは表示されません。
- [OK]を選ぶと、次の画面に進みます。
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ログオン方法を設定する
- [OK]を選ぶと、次の画面に進みます。
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保存先フォルダを設定する
- [ルートフォルダ]を選択すると、FTPサーバーで設定したルートフォルダの中に保存されます。
- [フォルダ指定]を選択すると、ルートフォルダの中にある保存先フォルダを指定することができます。フォルダがないときは、自動作成されます。
- [OK]を選ぶと、次の画面に進みます。
- 以下の画面が表示されたときに、送信先サーバーを信頼する場合は、[OK]を選びます。
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[OK]を選ぶ
- オフラインの設定では表示されません。
これでFTP転送の接続設定は完了です。
FTP転送の設定
FTP転送に関する設定や節電機能の設定を行うことができます。
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[:Wi-Fi設定]を選ぶ
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[FTP転送の設定]を選ぶ
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設定する項目を選ぶ
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撮影時自動転送
[する]を選ぶと、撮影した画像をすぐにFTPサーバーへ自動転送します。なお、転送中も通常どおり静止画撮影を行うことができます。
注意
- 必ずカードを入れて撮影してください。画像が記録されない状態で撮影すると、画像が転送されません。
- 動画は撮影時に自動転送できません。撮影後、まとめて転送するまたはキャプション付きで転送するを参照し、転送してください。
- 画像転送中に画像を消去することはできません。
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転送画像サイズタイプ
[転送JPEGのサイズ]で、転送する画像のサイズが設定できます。例えば、一方のカードにJPEGラージを、もう一方のカードにJPEGスモールを記録する設定で、JPEGスモールの方を転送したいときは、[小さいサイズ]に設定します。
[RAW+JPEG転送]/[RAW+HEIF転送]で、転送する画像タイプの設定ができます。
参考
- 一方のカードにRAWを、もう一方のカードにJPEGまたはHEIFを記録する設定のときは、[RAW+JPEG転送]/[RAW+HEIF転送]の設定で転送する画像を決めます。カード1枚にRAW+JPEGまたはRAW+HEIFの同時記録を行うときも、同様に設定します。
- 撮影した画像は、カードにも記録されます。
- 同じサイズの画像がカード2枚に同時記録される場合は、[:記録機能とカード・フォルダ選択]で、[記録・再生]または[再生]で優先設定しているカードに記録される画像が転送されます。
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SETボタンで転送
[する]を選ぶと、画像を再生して、を押すだけで転送することができます。なお、転送中も通常どおり静止画撮影を行うことができます。
参考
- 動画は転送できません。
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ルート証明書の設定
接続設定時に、FTPモードを[FTPS]に設定したときは、接続するFTPSサーバーに対応したルート証明書をカメラに読み込む必要があります。
注意
- カメラに読み込むことができるのは、ファイル名が「ROOT.CER」、「ROOT.CRT」、「ROOT.PEM」のルート証明書のみです。
- カメラに読み込むことができるルート証明書ファイルは1つだけです。あらかじめ、ルート証明書ファイルの入ったカードを入れてから操作してください。
- 証明書を読み込むことができるカードは、[:記録機能とカード・フォルダ選択]の[記録・再生]または[再生]で優先設定しているカードです。
- 自己署名証明書を使用したFTPS接続を行う場合に、接続先サーバーを信頼できないことがあります。
[ルート証明書をカードから読み込み]を選ぶと、カードに入っているルート証明書が読み込まれます。
[ルート証明書の情報確認]を選ぶと、ルート証明書の発行者、発行先、有効期限の確認ができます。
[ルート証明書の削除]を選ぶと、カメラに読み込んだルート証明書の削除ができます。
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節電機能
[使う]を設定したときは、一定期間転送を行わないと、FTPサーバーからログオフしてWi-Fi接続を休止します。画像転送が行われる状態になると、自動的に再接続します。Wi-Fi接続を休止させたくないときは、[使わない]に設定してください。
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画像プロテクト
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まとめて転送する
撮影後に、複数の画像を任意に選択しての転送や、未転送画像、転送失敗画像の一括転送を行うことができます。
また、転送中も通常どおりに静止画撮影を行うことができます。
注意
- 画像転送中に、動画モードにすると、その間は画像転送が中断されます。静止画モードにすると、画像転送を再開します。
転送する画像を選択する
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[:画像転送]を選ぶ
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[画像選択/転送]を選ぶ
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[FTP転送]を選ぶ
-
[画像選択]を選ぶ
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転送する画像を選ぶ
- で転送する画像を選び、を押します。
- で画面の左上に[]を表示させ、を押します。
- を左に回すと、3画像表示にして選ぶことができます。を右に回すと、1枚表示に戻ります。
- 他に転送したい画像があるときは、手順5を繰り返します。
- 画像の選択が終了したらを押します。
-
[転送]を選ぶ
-
[OK]を選ぶ
- 選択した画像がFTPサーバーに転送されます。
複数選択
選択方法を選んで、複数の画像を転送することができます。なお、転送中も通常どおり静止画撮影を行うことができます。
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[画像選択/転送]画面を表示する
- 転送する画像を選択するの手順1~3の操作を行います。
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選択方法を選ぶ
フォルダ内
- [選択]を選びます。
- 使用したい選択方法を選びます。
- [転送失敗画像を選択]を選ぶと、選択したフォルダに入っている、転送に失敗した画像が選択されます。
- [未転送画像を選択]を選ぶと、選択したフォルダに入っている、未転送画像が選択されます。
- [転送失敗画像を選択(のみ)]を選ぶと、選択したフォルダに入っている、転送に失敗したプロテクト画像が選択されます。
- [未転送画像を選択(のみ)]を選ぶと、選択したフォルダに入っている、未転送のプロテクト画像が選択されます。
- [転送履歴をクリア]を選ぶと、選択したフォルダに入っている画像の転送履歴が消去されます。
- 転送履歴を消去してから[未転送画像を選択]を選ぶと、フォルダに入っているすべての画像をもう一度転送することができます。
- 転送履歴を消去してから[未転送画像を選択(のみ)]を選ぶと、フォルダに入っているすべてのプロテクト画像をもう一度転送することができます。
- フォルダを選びます。
- [OK]を選ぶと、選択した画像がFTPサーバーに転送されます。
カード内
- [全画像]を選びます。
- 使用したい選択方法を選びます。
- [転送失敗画像を選択]を選ぶと、カードに記録されている、転送に失敗した画像が選択されます。
- [未転送画像を選択]を選ぶと、カードに記録されている、未転送画像が選択されます。
- [転送失敗画像を選択(のみ)]を選ぶと、カードに記録されている、転送に失敗したプロテクト画像が選択されます。
- [未転送画像を選択(のみ)]を選ぶと、カードに記録されている、未転送のプロテクト画像が選択されます。
- [転送履歴をクリア]を選ぶと、カードに記録されている画像の転送履歴が消去されます。
- 転送履歴を消去してから[未転送画像を選択]を選ぶと、カードに記録されているすべての画像をもう一度転送することができます。
- 転送履歴を消去してから[未転送画像を選択(のみ)]を選ぶと、カードに記録されているすべてのプロテクト画像をもう一度転送することができます。
- [OK]を選ぶと、選択した画像がFTPサーバーに転送されます。
範囲指定
- [範囲指定]を選びます。
- 始めの画像(始点)と終わりの画像(終点)を選ぶと、始点から終点までの範囲の画像に[]が表示され、1画像1枚で転送指定されます。
- 画像の選択が終了したらを押します。
- [OK]を選ぶと、選択した画像がFTPサーバーに転送されます。
RAW+JPEG/RAW+HEIFで撮影した画像を転送するとき
RAW+JPEGやRAW+HEIFで撮影した画像をどのように転送するか、設定することができます。
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[:画像転送]を選ぶ
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転送する画像のタイプを選ぶ
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RAW+JPEG転送
- [RAW+JPEG転送]を選び、[JPEGのみ][RAWのみ][RAW+JPEG]から選びます。
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RAW+HEIF転送
- [RAW+HEIF転送]を選び、[HEIFのみ][RAWのみ][RAW+HEIF]から選びます。
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注意
- 画像転送中は操作できないメニュー項目があります。
キャプション付きで転送する
登録したキャプションを画像に付加して、1枚ずつ転送することができます。印刷する枚数などを画像転送先に伝えたいときなどに便利です。なお、カメラに保存された画像にもキャプションが付加されます。
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[:画像転送]を選ぶ
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[キャプション付きで転送]を選ぶ
- 最後に再生した画像が表示されます。
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キャプションを設定する
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[キャプション]を選んで、表示される画面でキャプションの内容を選びます。
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-
[転送]を選ぶ
- 画像がキャプション付きで送信されます。送信が終了すると[画像転送]画面に戻ります。
注意
- [キャプション付きで転送]画面では、画像を任意に選択することはできません。ほかの画像をキャプション付きで転送するときは、その画像を再生してからこの操作を行ってください。
転送失敗画像の自動再転送について
転送に失敗すると、カメラのアクセスランプが赤色に点滅します。この場合は、ボタンを押して[:Wi-Fi/Bluetooth接続]を選ぶと、下記の画面が表示されます。
エラー表示への対応については、トラブルシューティング()を参照してください。
エラーの原因が取り除かれると、転送に失敗した画像が自動的に再転送されます。この自動再転送機能は、撮影時自動転送のときだけでなく、撮影後の画像をFTP転送するときも働きます。なお、転送をキャンセルしたり、カメラの電源を切ったときは、自動再転送されません。
まとめて転送するを参照して転送してください。
転送された画像を見る
FTPサーバーに転送された画像は、FTPサーバーで設定した下記のフォルダに保存されています。
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FTPサーバーの転送先フォルダについて
- FTPサーバーを初期設定で使用しているときは、[Cドライブ] → [Inetpub]フォルダ → [ftproot]フォルダの中に画像、または画像が保存されているフォルダが入っています。
- FTPサーバーの設定で転送先のルートフォルダが変更されているときは、FTPサーバーの管理者に問い合わせてください。