動画記録画質
- 動画記録サイズ
- 8K/4K動画撮影
- 撮影範囲
- 動画が記録できるカード
- ハイフレームレート
- 4K高画質
- ファイルサイズが4GBを超える動画撮影
- 動画の総記録時間と1分間あたりのファイルサイズの目安
- 撮影時間の制限
[:動画記録画質]の[動画記録サイズ]で、画像サイズ、フレームレート、圧縮方式を設定することができます。
動画記録サイズ
画像サイズ | 縦横比 | |
---|---|---|
8192×4320 | 17:9 | |
7680×4320 | 16:9 | |
4096×2160 | 17:9 | |
3840×2160 | 16:9 | |
1920×1080 | 16:9 |
注意
- [:ビデオ方式]の設定を変更したときは、[:動画記録画質]の再設定を行ってください。
- 8K動画、4K動画、/で撮影した動画、ハイフレームレート動画などは、再生時のデータ処理の負荷が高いため、他の機器で正常に再生できないことがあります。
- 動画記録画質の設定や、使用するレンズ、クロップ撮影の設定により、解像感やノイズ感は多少異なります。
8K/4K動画撮影
- 8K/4K動画を撮影するには安定した高速書き込みが可能なカードが必要です。詳しくは、動画が記録できるカードを参照してください。
- 8K/4K動画撮影時やハイフレームレート動画撮影時は、処理負荷が高いため、通常の動画撮影時に比べカメラ内部の温度が早く上昇したり、より温度が高くなることがあります。動画撮影時に[]や赤い[]が表示されたときは、カードが熱くなっていることがあるため、動画撮影を休止して、しばらく経ってからカードを取り出してください(すぐにカードを取り出さないでください)。
- 8K/4K画質で撮影した動画から任意のフレームを選んで、JPEG画像(静止画)としてカードに保存することができます()。
- 8K動画のHDMI出力映像は、4K動画になります。
撮影範囲
動画記録画質の設定や、使用するレンズ、クロップ撮影の設定により、動画撮影範囲が変わります。
-
RFレンズ/EFレンズ使用時:[:動画クロップ][しない]設定時
- (タイムラプス)/(タイムラプス)/(タイムラプス)
- (8192×4320)/(4096×2160)
- (7680×4320)/(3840×2160)/(1920×1080)
- RFレンズ/EFレンズ使用時:[:動画クロップ][する]設定時
-
RF-Sレンズ/EF-Sレンズ使用時
- (タイムラプス)/(タイムラプス)
- (4096×2160)
- (3840×2160)/(1920×1080)
注意
フレームレート(fps:frame per second)
圧縮方式
-
[]RAW(軽量)
RAW(標準)よりもビットレートを低く抑えて記録するため、RAW(標準)よりもファイルサイズが小さく、再生互換性が高くなります。(同じ容量のカードであれば)RAW(標準)よりも撮影できる時間が長くなります。
-
[]ALL-I(編集用/I-only)
1フレーム単位で圧縮して記録します。IPB(標準)よりもファイルサイズが大きくなりますが、撮影後の編集作業に適しています。
-
[]IPB(標準)
複数のフレーム単位で効率的に圧縮して記録します。ALL-I(編集用)よりもファイルサイズが小さくなるため、(同じ容量のカードであれば)撮影できる時間が長くなります。
-
[]IPB(軽量)
IPB(標準)よりもビットレートを低く抑えて記録するため、IPB(標準)よりもファイルサイズが小さく、再生互換性が高くなります。(同じ容量のカードであれば)IPB(標準)よりも撮影できる時間が長くなります。
動画記録形式
-
[]RAW
[][]を選択したときは、RAW形式の動画ファイルとして記録されます(拡張子:「.CRM」)。
-
[]MP4
[][][]を選択したときは、MP4形式の動画ファイルとして記録されます(拡張子:「.MP4」)。
RAW動画
カードに記録されるRAW動画は、撮像素子から出力されたデータをデジタル変換してそのまま記録した「生(ロウ)データ」です。
RAW動画は、EOS用ソフトウェアのDigital Photo Professionalで現像処理を行うことができます。使用目的に応じてさまざまな画像調整を行い、その調整結果を反映したJPEG/HEIF画像などを生成することができます。
注意
- RAW動画は、[:RAW現像(RAW & DPRAW)]で現像処理を行うことができません。
参考
- パソコンでRAW動画を表示するときは、EOS用ソフトウェアのDigital Photo Professional(以下DPP)の使用をおすすめします。
- 古いバージョンのDPP Ver.4.xでは、このカメラで撮影したRAW動画の表示や現像、編集などはできません。パソコンに古いバージョンのDPP Ver.4.xがインストールされているときは、キヤノンのホームページから最新のDPPを入手して、アップデート(上書きインストール)してください()。なお、Ver.3.x以前のDPPでは、このカメラで撮影したRAW動画の表示や現像、編集などはできません。
- 市販のソフトウェアでは、このカメラで撮影したRAW動画を表示できないことがあります。対応状況については、ソフトウェアメーカーにお問い合わせください。
- 高輝度(ハイライト)側の階調表現性を優先したい場合はCanon Logを設定してください。Cinema EOSとRAW動画を併用するときにおすすめします。
動画が記録できるカード
各動画記録画質で記録できるCFexpressカードの詳細は、キヤノンのホームページで確認してください。
また、SDカードの詳細は、要求カード性能を参照してください。
なお、事前にテスト撮影を行い、設定した動画記録サイズ()で正しく記録できることを確認してください。
注意
- 8K/4K動画撮影を行うときは、撮影前に[:カード初期化]の[物理フォーマット]でカードを初期化してください()。
- 動画撮影時に書き込み速度が遅いカードを使用すると、動画が正常に記録できないことがあります。また、動画再生時に読み取り速度が遅いカードを使用すると、動画が正常に再生できないことがあります。
- 動画撮影を行うときは、実際の書き込み速度がビットレートを十分に上回る、高性能なカードを使用してください。
- 正常に動画が記録できないときは、カードを初期化してから使用してください。なお、カードを初期化しても問題が改善しないときは、カードメーカーのホームページなどもあわせて確認してください。
-
記録できない動画
-
以下のファイルはSDカードへの記録はできません。動画撮影ボタンを押しても動画記録は開始されせん。
- RAW動画
- 8K ALL-I
- 4K 119.9/100.0fps(ハイフレームレート動画)
- 4K 59.94/50.00fps
ハイフレームレート
4K画質およびフルハイビジョン(Full HD)画質で119.9fps/100.0fpsの高フレームレートの動画を撮影することができます。スローモーション再生用の映像素材の撮影に適しています。なお、1回に撮影できる時間は最長7分29秒です。
- 、、または、、で記録されます。
- ハイフレームレート動画に音声は記録されません。
- 動画撮影時にタイムコードを表示しているときは、実時間1秒で4秒分カウントアップします。
- ハイフレームレート動画は、29.97fps/25.00fpsの動画ファイルとして記録されるため、再生時は1/4倍速のスローモーションで再生されます。
注意
-
[ハイフレームレート:入]設定時の注意事項
- [:タイムコード]の[カウントアップ]を[フリーラン]に設定したときは()、タイムコードは記録されません。
- 設定を[切]に戻したときは、[動画記録サイズ]の設定を確認してください。
- 蛍光灯やLED照明などの光源下でハイフレームレート動画を撮影すると、画面にちらつきが発生することがあります。
- ハイフレーム動画撮影を開始したときや終了したときは、映像が一時的に更新されなくなります(一瞬フレームストップ)。外部記録機器でHDMI出力映像を記録するときは注意してください。
- ハイフレームレート動画撮影時に画面に表示される映像のフレームレートは、撮影した動画のフレームレートと異なります。
- ヘッドフォンは使用できません(音声は聞こえません)。
- ISO感度は、ISO100~12800の範囲で設定できます。なお、ISO感度の拡張はできません。
- HDMI出力映像のフレームレートは、59.94fpsまたは50.00fpsになります。
4K高画質
通常の4K動画より高画質な4K動画を記録することができます。
- 4K高画質の動画記録サイズを表示します。
ファイルサイズが4GBを超える動画撮影
- SDカードでは1回の撮影でファイルサイズが4GBを超える動画撮影はできません。
- SDHCカードでは、1回の撮影でファイルサイズが4GBを超えると、新しい動画ファイルが自動的に作成されます。なお、再生時は動画ファイルごとの再生になります。動画ファイルを自動で連続再生することはできません。再生が終わったら、続きのファイルを選んで再生してください。
- CFexpressカードまたはSDXCカードでは、1回の撮影でファイルサイズが4GBを超える場合でも、4GBを超えるサイズの1つの動画ファイルとして記録されます。
動画の総記録時間と1分間あたりのファイルサイズの目安
動画記録を参照してください。
撮影時間の制限
-
ハイフレームレート以外の動画撮影時
1回に撮影できる時間は最長29分59秒です。29分59秒に達した時点で動画撮影が自動的に終了します。動画撮影ボタンを押すと、動画撮影を再開することができます(新規ファイルとして記録されます)。
-
ハイフレームレート動画撮影時
1回に撮影できる時間は最長7分29秒です。7分29秒に達した時点で動画撮影が自動的に終了します。動画撮影ボタンを押すと、ハイフレームレート動画撮影を再開することができます(新規ファイルとして記録されます)。
注意
- 動画の再生を長時間行ったり、ライブビュー状態を長時間続けたりすると、カメラ内部の温度が上昇して、撮影可能な時間が短くなることがあります。