動画撮影全般の注意事項

注意

  • 動画撮影時共通注意事項

  • カメラを強い光源(太陽や人工的な強い光源など)に向けないでください。撮像素子やカメラの内部が損傷する恐れがあります。
  • 細かいパターンの被写体を撮影すると、モアレや偽色が発生することがあります。
  • オートホワイトバランス][オート(ホワイト優先)]の設定で動画撮影中に、ISO感度や絞り数値が変わると、ホワイトバランスが変化することがあります。
  • 蛍光灯やLED照明などの光源下で動画を撮影すると、画面にちらつきが発生することがあります。
  • USMレンズを使用して暗い場所で動画撮影中にAFを行うと、動画に横縞状のノイズが記録されることがあります。なお、電子式フォーカスリングを備えた一部のレンズでは、手動ピント合わせ(MF)でも同様のノイズが記録されることがあります。
  • 動画撮影中にズーム操作を行うときは、テスト撮影をおすすめします。ズーム操作を行うと、露出変化やレンズの作動音が記録されたり、録音される音量が不安定になったり、レンズ光学補正が正しく適用されなかったり、ピントがズレることがあります。
  • 絞り数値が大きいときは、ピントが合うまでに時間がかかったり、適切なピント合わせができないことがあります。
  • 動画撮影中にAFを行うと、「一時的にピントが大きくぼける」「動画の明るさが変化して記録される」「動画が一瞬停止して記録される」「レンズの作動音が記録される」などの現象が起こることがあります。
  • カメラに内蔵されたマイクを指などでふさがないようにしてください。
  • 動画撮影中にHDMIケーブルの接続や取り外しを行うと、動画撮影が終了します。
  • 必要に応じて静止画撮影全般の注意事項もお読みください。
  • Wi-Fi接続した状態で動画撮影すると、カメラの温度が上昇することがあります。手持ち撮影せず、三脚を使用するなどしてください。
  • 赤い[熱制限]の表示について

  • 動画撮影を繰り返したり、ライブビュー状態を長時間続けると、カメラ内部の温度が上昇して赤い[熱制限]が表示されることがあります。赤い[熱制限]が表示されたときは、カメラの電源を切るなどして、カメラ内部の温度が下がるのを待ってください。
  • 赤い[熱制限]が表示された状態で動画撮影を続けると、自動的にカメラの電源が切れます。また、赤い[熱制限]が表示された状態でライブビュー状態を続けると、自動的にカメラの電源が切れることがあります。
  • 赤い[熱制限]は[撮影自動電源オフ温度]が[標準]のときに表示されます。
  • 白い[熱制限白]の表示について

  • 高温下や長時間の動画撮影、長時間のモニターでの映像表示などによりカメラ内部の温度が上昇すると、白い[熱制限白]が表示されます。この状態がさらに続くと、赤い[温度警告赤]が表示されます。なお、白い[熱制限白]が表示されてから赤い[温度警告赤]が表示されるまでの時間は、撮影状況によって異なります。
  • 白い[熱制限白]は、[撮影自動電源オフ温度]が[]のときに表示されます。
  • 赤い[温度警告赤]の表示について

  • 赤い[温度警告赤]は、もうすぐ動画撮影が自動的に終了することを示しています。なお、赤い[温度警告赤]が表示されてから動画撮影が自動的に終了するまでの時間は撮影状況によって異なります。
  • 赤い[温度警告赤]が表示された場合は、もうすぐ動画撮影が自動的に終了するため、カメラの電源を切るなどしてカメラ内部の温度が下がるのを待ってください。また、撮影しないときは、こまめに電源を切ってください。
  • 動画撮影が自動的に終了すると、カメラ内部の温度が下がるまで、動画撮影および静止画撮影ができなくなります。
  • 記録と画質について

  • 手ブレ補正機能を搭載したレンズ使用時は、手ブレ補正スイッチをONにすると、シャッターボタンを半押ししなくても、常時手ブレ補正機能が作動します。そのため、バッテリーが消耗し、撮影条件により動画撮影時間が短くなることがあります。三脚使用時など、補正の必要がないときは、手ブレ補正スイッチをOFFにすることをおすすめします。
  • 自動露出で動画撮影中に明るさが変化すると、その場面の映像が一瞬止まって見えることがあります。このようなときは、マニュアル露出で撮影してください。
  • 極端に明るい光源が画面内にあると、明るい部分が黒っぽくつぶれたように表示されることがあります。動画撮影時は、表示された映像とほぼ同じ状態で記録されます。
  • 高ISO感度、高温、遅いシャッタースピード、暗い場所などの条件で撮影すると、映像にノイズや色ムラが発生することがあります。動画撮影時は、表示された映像とほぼ同じ状態で記録されます(タイムラプス動画撮影時、Canon Logビューアシスト時を除く)。
  • 撮影した動画を他の機器などで再生すると、画質や音質が悪くなったり、(MP4形式に対応していても)再生できないことがあります。
  • 書き込み速度が遅いカードを使用すると、動画撮影中に画面の右側にインジケーターが表示されることがあります。インジケーターは、カードにまだ書き込まれていないデータ量(内蔵メモリーの空き容量)を表し、遅いカードほど、段階が早く上がっていきます。インジケーター(1)がフルになると、動画撮影が自動的に停止します。

  • 書き込み速度が速いカードは、インジケーターが表示されないか、表示されても段階はほとんど上がりません。そのため、事前にテスト撮影を行うことで、動画撮影に適したカードかどうかを判断することができます。
  • インジケーターがフルになって動画撮影が自動的に終了したときは、映像の終端付近の音声が正常に記録されないことがあります。
  • カードの(記憶領域の断片化により)書き込み速度が低下してインジケーターが表示されるようになったときは、カードの初期化を行うと、書き込み速度が改善することがあります。
  • 音声の制約について

  • シーンインテリジェントオート(動画)]モード時、[撮影動画記録画質]がFHD29.97fpsIPB(軽量)(NTSC)、FHD25.00fpsIPB(軽量)(PAL)のとき、または[カスタム機能音声圧縮]が[する]のときは、以下の制約事項があります。ご了承ください。

    • 最後の約2フレームには、音声は記録されません。
    • Windowsで動画を再生すると、映像と音声が若干ズレることがあります。

参考

  • 動画撮影時共通事項

  • 1回撮影するたびに、カードに新たな動画ファイルが作成されます。
  • 映像の視野率は約100%です。
  • AFスタートボタンでピントを合わせることもできます。
  • 撮影動画撮影時シャッターボタンの機能]の[全押し]を[動画撮影の開始/終了]に設定すると、シャッターボタンの全押しで、動画撮影を開始/終了することができます()。
  • 音声はカメラに内蔵されたマイク()でステレオ録音されます。
  • 外部マイク入力端子に、指向性ステレオマイクロホン DM-E1(別売)などの外部マイクを接続すると、外部マイクが優先されます()。
  • ミニプラグ(Φ3.5mm)を備えたマイクであれば、ほとんどの外部マイクが使用できます。
  • 2011年下期以降に発売された、フォーカスプリセット機能を備えた(超)望遠レンズ使用時は、動画撮影時にフォーカスプリセットを行うことができます。
  • カラーサンプリングは、8K動画(RAW動画除く)/4K動画/フルHD動画:YCbCr 4:2:0(8bit)、色空間は、8K動画(RAW動画除く)/4K動画/フルHD動画:Rec.ITU-R BT.709で記録されます。