タイムラプス動画

一定間隔で撮影した静止画を自動でつなぎ合わせて、フルHD動画にすることができます。この機能を使うと、撮影開始から終了までの被写体の変化を、コマ送りのようにして短時間にまとめることができます。景色の変化、植物の成長、星の動きなどの定点観測に効果的です。

タイムラプス動画は、フルHD撮影時:FHD29.97fpsALL-I(NTSC)/FHD25.00fpsALL-I(PAL)の設定でMP4形式で記録されます。

なお、フレームレートは、[機能設定ビデオ方式]の設定()により自動的に切り換わります。

  1. 撮影タイムラプス動画]を選ぶ

  2. タイムラプス撮影]を選ぶ

  3. シーンを選ぶ

    • 撮影シーンに応じて、シーンを選びます。
    • 撮影間隔と回数を自由に設定して撮影したいときは[カスタム]を選びます。
  4. 撮影間隔を設定する

    • 撮影間隔/ 回数]を選びます。
    • 撮影間隔](秒)を選びます。左キー右キーで数値を設定しクイック設定/設定ボタンを押します。
    • 動画撮影所要時間](1)、[再生再生時間](2)を参考にして設定します。

    カスタム]設定時

    • 撮影間隔](分:秒)を選びます。
    • クイック設定/設定ボタンを押して調整の状態にします。
    • 上キー下キーで数値を設定しクイック設定/設定ボタンを押します(選択の状態に戻ります)。
    • OK]を選ぶと設定されます。
  5. 撮影回数を設定する

    • 撮影回数]を選びます。左キー右キーで数値を設定しクイック設定/設定ボタンを押します。
    • 動画撮影所要時間][再生再生時間]を参考にして設定します。

    カスタム]設定時

    • 項目(桁)を選びます。
    • クイック設定/設定ボタンを押して調整の状態にします。
    • 上キー下キーで数値を設定しクイック設定/設定ボタンを押します(選択の状態に戻ります)。
    • 再生再生時間]が赤く表示されていないことを確認します。
    • OK]を選ぶと設定されます。

    参考

    • シーン*]設定時は、各シーンに適切な撮影ができるように、設定できる撮影間隔/回数が限定されています。
    • タイムラプス動画が記録できるカード(要求カード性能)については、要求カード性能を参照してください。
    • 撮影回数を3600回に設定したときは、NTSC設定時:約2分、PAL設定時:約2分24秒のタイムラプス動画になります。
  6. 自動露出]を設定する

    • 1枚目固定

      1枚目を撮影するときに測光が行われ、明るさに応じて露出が自動的に決まります。2枚目以降は1枚目と同じ露出で撮影されます。また、撮影に関する設定も、1枚目と同じ設定で撮影されます。

    • 毎フレーム更新

      2枚目以降も毎回測光が行われ、そのときの明るさに応じて露出が自動的に決まります。なお、ピクチャースタイル、ホワイトバランスなどの機能が、[オート]に設定されているときは、2枚目以降も1枚毎に自動更新されます。

    注意

    • 撮影間隔]が3秒以下で、[自動露出]が[毎フレーム更新]に設定されているときに、1フレーム前と明るさが大きく異なるときは、設定した間隔で撮影が行われないことがあります。
  7. モニター自動消灯]を設定する

    • しない

      タイムラプス動画撮影中も、映像が表示されます(撮影のときだけ画面が消灯します)。撮影開始から約30分経過すると、画面が消灯します。

    • する

      撮影開始から約10秒経過すると、画面が消灯します。

    注意

    • モニター自動消灯]を[しない]に設定しても、露光中はモニターが消灯します。また、次の撮影までの間隔が短いときは、映像が表示されないことがあります。

    参考

    • タイムラプス動画撮影中にINFOボタンを押すと、画面を点灯/消灯することができます。
  8. タイムラプス動画撮影時の電子音]を設定する

    • 0]に設定すると、撮影が行われるときに電子音が鳴らなくなります。
  9. 設定内容を確認する

    • 撮影所要時間(1)

      撮影間隔、撮影回数をもとに撮影に必要な時間が表示されます。なお、24時間を超えるときは、「***日」で表示されます。

    • 再生時間(2)

      一定間隔で撮影した静止画からフルHD動画を生成したときに、動画として記録される時間です(=動画再生に必要な時間)。

  10. メニューを終了する

    • MENUボタンを押してメニュー画面を消します。
  11. メッセージを確認する

    • メッセージを確認して[OK]を選びます。
  12. テスト撮影する

    • INFOボタンを押して、画面に表示される「撮影所要時間(1)」「撮影間隔(2)」を再確認します。
    • 静止画撮影と同じように、露出や撮影機能の設定を行い、シャッターボタンを半押ししてピントを合わせます。
    • シャッターボタンを全押しすると、テスト撮影が行われ、カードに画像(静止画)が記録されます。
    • 撮影結果を確認し、問題がなければ次の手順に進みます。
    • もう一度テスト撮影するときは、この手順を繰り返します。

    参考

    • テスト撮影画像は、JPEGファインラージの画質で記録されます。
    • 動画マニュアル露出]モードのときに設定できるシャッタースピードは、[タイムラプス撮影]の設定により異なります。[カスタム]のときは1/4000~30秒、それ以外は1/4000~1/30秒となります。
    • 動画]モード、および[動画マニュアル露出]モード+ISOオート設定時に、自動設定されるISO感度の上限を、[撮影動画ISO感度に関する設定]の[タイムラプス動画オートの上限]で設定することができます()。
    • 撮影動画撮影時シャッターボタンの機能]の[半押し]が、[測光・動画サーボ]に設定されている状態で、タイムラプス動画撮影の設定を行うと、自動的に[測光・ワンショット]に切り換わります。
  13. 動画撮影ボタンを押す

    • タイムラプス動画の撮影準備状態になります。
    • 手順12に戻る時は、もう一度動画撮影ボタンを押します。
  14. タイムラプス動画を撮影する

    • シャッターボタンを全押しすると、タイムラプス動画撮影が始まります。
    • タイムラプス動画撮影中は、AFは行われません。
    • タイムラプス動画撮影中は、「●」が表示されます。
    • 設定した回数の撮影が終わると、タイムラプス動画撮影が終了します。
    • タイムラプス動画撮影を解除するときは、[タイムラプス撮影]を[しない]に設定します。

参考

  • 三脚の使用をおすすめします。
  • 事前に手順12のテスト撮影や、タイムラプス動画自体のテスト撮影をおすすめします。
  • 映像の視野率は約100%です。
  • タイムラプス動画撮影を開始したあと、途中で中止するときは、シャッターボタンを全押しするか、動画撮影ボタンを押します。そのときは、中止したときまでのタイムラプス動画がカードに記録されます。
  • 撮影所要時間が24時間超~48時間以下のときは2日と表示されます。3日以上のときも同じように、24時間単位の基準で表示されます。
  • タイムラプス動画の「再生時間」が1秒未満でも、動画ファイルが生成されます。そのとき[再生時間]は「00'00"」と表示されます。
  • 撮影時間が長くなるときは、家庭用電源アクセサリー(別売)の使用をおすすめします。
  • カラーサンプリングは、フルHDタイムラプス動画:YCbCr 4:2:0(8bit)、色空間は、フルHDタイムラプス動画:Rec. ITU-R BT.709で記録されます。

注意

  • カメラを強い光源(太陽や人工的な強い光源など)に向けないでください。撮像素子やカメラの内部が損傷する恐れがあります。
  • インターフェースケーブルでパソコンと接続しているときや、HDMIケーブルを接続しているときは、タイムラプス動画撮影はできません。
  • 動画サーボAFは機能しません。
  • シャッタースピードが1/30秒以下のときは、映像の露出が適切に表示されない(実際の撮影結果と異なる)ことがあります。
  • タイムラプス動画撮影中は、レンズのズーム操作を行わないでください。ピントがぼけたり、露出が変化したり、レンズ光学補正が適切に行われないことがあります。
  • フリッカー光源下でタイムラプス動画撮影を行うと、画面に強いちらつきが発生したり、横縞(ノイズ)や露出ムラが記録されることがあります。
  • タイムラプス動画撮影時に表示される映像と、実際の撮影結果は異なることがあります(フリッカーによるちらつきや、高ISO感度撮影時のノイズなど)。
  • 暗い撮影条件下でタイムラプス動画撮影を行ったときは、撮影中に表示される映像と、実際の撮影結果が異なることがあります。そのときは[表示Simulation]マークが点滅します。
  • タイムラプス動画撮影中にカメラを左右に動かしたり(パンニング)、動きのある被写体を撮影すると、像が強くゆがんで写ることがあります。
  • タイムラプス動画撮影中は、オートパワーオフは機能しません。また、撮影機能やメニュー機能の設定、画像再生などの操作はできません。
  • タイムラプス動画に音声は記録されません。
  • タイムラプス動画撮影時は、[撮影動画撮影時シャッターボタンの機能]の設定に関わらず、シャッターボタンを全押しすると、動画撮影を開始/終了することができます。
  • 撮影間隔]が3秒以下で、[自動露出]が[毎フレーム更新]に設定されているときに、1フレーム前と明るさが大きく異なるときは、設定した間隔で撮影が行われないことがあります。
  • 長秒時露光など、シャッタースピードが撮影間隔より長く設定されているときや、遅いシャッタースピードが自動設定されたときは、設定した間隔で撮影できないことがあります。また、シャッタースピードが撮影間隔と近いときも、撮影が行われないことがあります。
  • 次の撮影が行われるタイミングで撮影できないときは、その回の撮影がキャンセルされます。そのため、生成される動画の記録時間が短くなることがあります。
  • 撮影機能の設定やカードの性能などにより、カードに記録する時間が撮影間隔よりも長いときは、設定した間隔で撮影できないことがあります。
  • 撮影画像は静止画としては記録されません。1枚だけ撮影したあと、撮影を中止しても動画ファイルとして記録されます。
  • カメラとパソコンをインターフェースケーブルで接続して、EOS用ソフトウェアのEOS Utilityを使用するときは、[撮影タイムラプス動画]を[しない]に設定してください。[しない]以外を選択しているときは、パソコンと通信できません。
  • タイムラプス動画撮影中は、手ブレ補正機能は作動しません。
  • 電源スイッチ電源オフなどを行ったときは、タイムラプス動画撮影が終了し、設定が[しない]になります。
  • ストロボを使用しても発光しません。
  • 次の操作を行うと、タイムラプス動画の撮影準備状態が解除され、設定が[しない]になります。
    • カメラの初期化]の[基本設定]を選んだとき
    • モードダイヤルを回したとき
  • 白い[熱制限]または赤い[熱制限(赤)]()が表示されている状態で、タイムラプス動画撮影を開始すると、タイムラプス動画の画質が低下することがあります。白い[熱制限]または赤い[熱制限(赤)]が消えてから(カメラ内部の温度が下がってから)撮影開始することをおすすめします。
  • 自動露出]を[毎フレーム更新]に設定して撮影したときは、撮影モードにより、タイムラプス動画の画像情報(Exif情報)に、ISO感度、シャッタースピード、絞り数値が記録されないことがあります。

参考

  • ワイヤレスリモートコントローラー BR-E1(別売)を使用して、タイムラプス動画の撮影の開始/終了などを行うことができます。
  • ワイヤレスリモートコントローラー BR-E1使用時

  • あらかじめ、ワイヤレスリモートコントローラー BR-E1とペアリングを行ってください()。
  • テスト撮影を行い、カメラを撮影準備状態(手順13の状態)にしたあと、BR-E1の撮影タイミング/動画撮影切り換えスイッチを、〈●〉即レリーズ(すぐに撮影)、または〈2〉2秒後レリーズ(2秒後撮影)に設定してください。
  • リモコンのスイッチが動画に設定されているときは、タイムラプス動画撮影を開始することはできません。
  • カメラの状態/リモコン設定

    〈●〉すぐに撮影

    〈2〉2秒後撮影

    動画動画撮影
    テスト撮影画面 テスト撮影 撮影待機状態へ
    撮影待機状態 撮影開始 テスト撮影画面へ
    タイムラプス動画撮影中 撮影終了 撮影終了

タイムラプス動画撮影可能時間の目安について

タイムラプス動画撮影ができる時間(撮影開始からバッテリー切れまで)の目安については、動画記録を参照してください。