高周波フリッカーレス撮影

速い周期で明滅する光源下では、撮影画像に縞模様が発生することがあります。高周波フリッカーレス撮影機能を使用すると、明滅の周期(高周波フリッカー)に合わせたシャッタースピードを設定して、高周波フリッカーの影響を抑えた撮影を行うことができます。

注意

  • 静止画撮影時は、露出にばらつきが生じることがあります。
  • 高周波フリッカーレス撮影時は、[HDRモード撮影]の[Dレンジ優先]は設定できません。
  • 高周波フリッカーレス撮影を行うときは、[カスタム機能絞り数値変化時の露出維持]を[ISO感度]にしておくことをおすすめします。
  1. 撮影モードをTvモードまたはMモードにする

    • モードダイヤルを回して撮影モードを選びます()。
  2. 撮影高周波フリッカーレス撮影]を選ぶ

  3. 高周波フリッカーレス撮影]を選ぶ

  4. する]を選ぶ

  5. 項目を選ぶ

    手動設定(

    自動検出(

自動検出

光源の周波数を50.0Hz~2011.2Hzの範囲で検知して、高周波フリッカーレス撮影に対応可能なシャッタースピードを表示します。また、シャッタースピードを表示された値に変更することができます。

  1. シャッタースピードを設定する

    • 撮影に使用したいシャッタースピードを設定します。設定したシャッタースピードに近い領域から、高周波フリッカーレス撮影に対応可能なシャッタースピードが自動検出されます。
  2. 自動検出]を選ぶ

  3. OK]を選ぶ

    • 縞模様が発生している場所をできるだけ大きく表示させると、高周波フリッカー検出の精度が向上することがあります。
  4. 表示されたシャッタースピードに変更する

    • はい]を選ぶと、表示されたシャッタースピードに変更されます。
    • はい(Tv値設定に移動)]を選ぶと、[手動設定]の画面が表示されます。手動設定の手順2に進んでください。
  5. 撮影する

注意

  • シャッター方式などによって、表示されるシャッタースピードの範囲が異なります。

    • 電子先幕:1/50.0秒~1/512.0秒
    • 電子シャッター:1/50.0秒~1/2048.0秒
    • 動画撮影時:1/50.0秒~1/2048.0秒
  • フリッカーを検知できませんでした]と表示されたときや、表示されたシャッタースピードに変更しても縞模様が消えないときは、以下の操作を行ってください。

    • 自動検出を再度行う
    • カメラの向きを90°程度変えるなどして自動検出を行う
    • 手動設定を行う
  • 以下の条件では、高周波フリッカー検出の精度が低下することがあります。

    • 繰り返し模様がある場合(例:格子模様、ストライプ模様など)
    • 被写体が動いて、静止しない場合
    • 明るさや暗さが極端な場合
    • 画面内に複数の光源がある場合
    • 明滅する光源が小さい場合
    • 光源の明滅周期が遅い場合

参考

  • 4K動画をHDMI出力中に高周波フリッカーの自動検出を行うと、検出中の映像は更新されなくなります。

手動設定

画面で高周波フリッカーの影響を確認しながら、対応可能なシャッタースピードを探します。

  1. 手動設定]を選ぶ

  2. シャッタースピードを調整する

    • 自動検出で設定したシャッタースピードで画面の縞模様が消えないときは、以下の操作を行います。

      • サブ電子ダイヤルを回します。サブ電子ダイヤルでは、自動検出で設定した周波数の2倍、3倍、4倍…または1/2倍、1/3倍、1/4倍…のシャッタースピードに変更することができます。
      • メイン電子ダイヤルを回して微調整します。
    • 上記の操作を行っても、画面の縞模様が消えないときは、カメラの向きを90°程度変えるなどして、再度自動検出を行います。
  3. 撮影する

注意

  • シャッター方式などによって、手動設定が可能なシャッタースピードの範囲が異なります。

    • 電子先幕:1/50.0秒~1/2048.0秒
    • 電子シャッター:1/50.0秒~1/8192.0秒
    • 動画撮影時:1/50.0秒~1/8192.0秒
  • ストロボ撮影を行う場合、ストロボの同調シャッタースピードは、シャッター方式にかかわらず、最高1/160.7秒に制限されます。
  • 暗いレンズを使用する場合、表示Simulationが正しく機能しないことがあります。
  • 高周波フリッカーレス撮影時に、MモードでのセイフティシフトはAv値で行われます。
  • モニターやファインダーの表示と撮影結果が異なる場合があります。事前にテスト撮影を行うことをおすすめします。