レシーバーを1灯使った自動調光撮影

カメラに取り付けたEL-5(センダー)と、レシーバーに設定したEL-5を使った、基本的な全自動ワイヤレス撮影について説明します。

  1. センダーに設定する

    • カメラに取り付けたEL-5を「センダー」に設定します()。
    • 電波通信ワイヤレスセンダー機能を備えた機器をセンダーとして使用することもできます。
  2. レシーバーに設定する

    • センダーからワイヤレス制御するEL-5を「レシーバー」に設定します()。
    • 電波通信ワイヤレスレシーバー機能を備えた、他のスピードライトを使用することもできます。
  3. チャンネルとIDを確認する

    • センダー/レシーバーの通信チャンネルと電波通信IDが異なるときは、同じ設定にします()。
  4. カメラとストロボを配置する

  5. センダーのジョイスティックでMODEを選ぶ

  6. 発光モードをETTLにする

    • ジョイスティックを上下左右に押すか、選択ダイヤルを回してETTLを選び、ジョイスティックを垂直に押します。
    • レシーバーはセンダーからの制御により、撮影時にETTLに自動設定されます。
    • 発光グループ制御がALLに設定されていることを確認します。
  7. 通信状態と充電を確認する

    • LINKランプが「緑色」に点灯していることを確認します。
    • センダー/レシーバーの充電ランプが点灯していることを確認します。
    • センダーがP.Fn-05-0に設定されているときは()、すべてのストロボの充電が完了すると、センダーの電子音が鳴ります。
    • センダーの表示パネルに、センダー/レシーバーの充電完了を表すレシーバー充電完了(1)が点灯していること(CHARGEが表示されていないこと)を確認します。
    • センダーの表示パネル照明については、表示パネル照明についてを参照してください。
  8. 作動を確認する

    • センダーのテスト発光ボタンを押します。
    • ストロボが発光します。発光しないときは、通信可能範囲内に配置されているか確認してください()。
  9. 撮影する

    • 通常のストロボ撮影と同じように、カメラの設定を行ってから撮影します。

注意

  • LINKランプが消えているときは、電波通信ができていない状態です。センダーとレシーバーの通信チャンネルと電波通信IDの設定を再度確認してください。同じ設定でつながらないときは、センダーとレシーバーの電源を入れ直してください。

参考

  • センダーとレシーバーの照射角は24mmに設定されます。照射角を手動設定することもできます。
  • センダーも発光させることができます()。
  • EL-5をレシーバーに設定している場合は、カメラの絞り込みボタンを押すと、モデリング発光を行うことができます()。EL-5をセンダーに設定している場合は、モデリング発光を行うことはできません。
  • センダー設定時は、オートパワーオフまでの時間が約5分になります。
  • レシーバーがオートパワーオフ状態になったときは、センダーのテスト発光ボタンを押すとレシーバーの電源が入ります。
  • カメラ側で測光タイマーなどが作動しているときは、テスト発光できません。
  • レシーバーがオートパワーオフ状態になるまでの時間を変更することができます(C.Fn-10)。
  • すべてのストロボ(センダー/レシーバー)の充電が完了したときに、電子音を鳴らすことができます(P.Fn-05)。

表示パネル照明について

電波通信ワイヤレス撮影時は、センダーとレシーバー(発光グループ)の充電状態に応じて、センダーの表示パネル照明が点灯/消灯します。

センダーとレシーバーの充電が完了していないときは、センダーの表示パネル照明が点灯します。センダーとレシーバーの充電が完了すると、約12秒後に表示パネルが消灯します。

撮影を行いセンダーやレシーバーの充電が開始されると、センダーの表示パネル照明が再点灯します。

注意

  • 充電が完了していないセンダーやレシーバー(発光グループ)があるときは、センダーの表示パネルにCHARGEが表示されます。表示パネルにCHARGEが表示されていないことを確認してから撮影してください。

ワイヤレス機能を応用した撮影

本ワイヤレスシステムでは、センダーで設定した以下の機能がレシーバーに自動設定されるため、レシーバーを操作する必要はありません。そのため、通常のストロボ撮影と同じ感覚で、ワイヤレスストロボ撮影を行うことができます。

参考

  • レシーバーを直接操作して、レシーバーごとに調光補正、照射角の設定を行うこともできます。
  • EL-5をセンダーに設定すると、キヤノン製ストロボをレシーバーに設定しての電波通信ワイヤレス後幕シンクロ撮影が可能です。対応するストロボについては、補足情報()を参照してください。

センダーストロボについて

センダーを2台以上にすることができます。センダーを取り付けたカメラを複数台用意すると、同じライティング(レシーバー)のまま、カメラを替えてワイヤレスストロボ撮影を行うことができます。

なお、センダーを2 台以上にしたときは、表示パネルにSUB SENDERが表示されます。

注意

  • LINKランプが消灯、または表示パネルにセンダー無線未接続が表示されるときは未接続状態です。通信チャンネル、電波通信IDを確認してから、センダーの電源を一台づつ入れ直してください。
  • 電波通信ワイヤレス撮影時は、センダーとレシーバーを合わせて16台以下にしてください。

参考

  • センダーストロボがサブセンダーの状態でも撮影することができます。