電波通信ワイヤレスストロボ撮影

電波通信ワイヤレス撮影機能を備えたキヤノン製スピードライトを使用すると、通常のE-TTL II / E-TTL 自動調光ストロボ撮影と同じ感覚で、ワイヤレス多灯ライティング撮影を簡単に行うことができます。

EL-5(センダー)の設定内容が、ワイヤレス制御されるスピードライト(レシーバー)側に自動設定される仕組みになっています。そのため、撮影中にレシーバーを操作する必要はありません。

配置と作動範囲

  • レシーバーを1灯使った自動調光撮影(

    (1)RECEIVEREL-5

    (2)SENDEREL-5

    (3)通信可能距離約30m

  • レシーバーをグループに分けた自動調光撮影(

    レシーバーを2グループ、または3グループに分けて、光量比(発光量の割合)を変えながら、E-TTL II / E-TTL 自動調光撮影ができます。

    (1)2(A, B)グループ

    (2)3(A, B, C)グループ

    注意

    • 撮影する前に、テスト発光()やテスト撮影を行ってください。
    • ストロボの配置条件や周囲の環境、気象条件などにより、通信可能距離が短くなることがあります。

    参考

    • レシーバーストロボに付属しているミニスタンドを使用して配置します。
  • グループごとに発光モードを設定した撮影(

    発光モードの設定は一例です。

    (1)E-TTL II

    (2)E-TTL II

    (3)マニュアル発光

    (4)天井

    (5)マニュアル発光

    (6)マニュアル発光

グループ制御について

発光グループA

より大きな光量が必要なときや、高度なライティングを行いたいときは、レシーバーの台数を増やすことができます。追加するレシーバーを、光量を大きくしたい発光グループ(A, B, Cのいずれか)に設定するだけです。

例えば、3台のレシーバーの発光グループをAに設定したときは、3台を発光量の大きい1灯のAグループストロボとみなして制御します。

注意

  • 発光グループA, B, Cの3グループで発光させるときは、A:B Cに設定してください。A:Bの設定では発光グループCは発光しません。
  • 発光グループCを直接主被写体に向けて撮影すると、露出オーバーになることがあります。

参考

  • 光量比の8:1~1:1~1:8は、段数換算で3:1~1:1~1:3(1/2段ステップ)に相当します。

使用カメラによる機能制限について

電波通信ワイヤレスストロボ撮影では、EL-5以外をセンダーに設定した場合、機能が制限されることがあります。使用できる機能については、センダーに設定するストロボの使用説明書を参照してください。