マルチ発光

低速シャッターでマルチ発光を行うと、一枚の写真の中に連続した動きを分解写真のようにして、重ねて撮影することができます。

マルチ発光では、発光量、発光回数、発光周波数(1秒間の発光回数=Hz)を設定します。最大連続発光回数については、「最大連続発光回数」を参照してください。

  1. ジョイスティックでMODEを選ぶ

  2. 発光モードをMULTIにする

    • ジョイスティックを上下左右に押すか、選択ダイヤルを回してMULTIを選び、ジョイスティックを垂直に押します。
  3. ジョイスティックを垂直に押して項目を選ぶ

    • ジョイスティックを上下左右に押すか、選択ダイヤルを回して発光周波数(1)、発光回数(2)、発光量(3)のいずれかを選び、ジョイスティックを垂直に押します。
  4. 数値を設定する

    • ジョイスティックを左右に押すか、選択ダイヤルを回して数値を設定し、ジョイスティックを垂直に押します。
    • 手順3、4を繰り返して、発光周波数、発光回数、発光量を設定します。

シャッタースピードの求め方

マルチ発光を行うときは、連続発光が終わるまでシャッターが開いているように、以下の計算式から求めたシャッタースピードをカメラに設定します。

発光回数÷発光周波数=シャッタースピード

例えば、発光回数10(回)、発光周波数5(Hz)で撮影するときは、シャッタースピードを2秒以上に設定します。

注意

  • 過熱による発光部の劣化と損傷を防ぐため、マルチ発光による繰り返し撮影は30回までにしてください。30回撮影したときは、10分以上休止してください。
  • 30回を超えて繰り返し撮影を行うと、安全機能が働いて発光制限が行われることがあります。そのときは40分以上休止してください。

参考

  • マルチ発光を行うときは、反射率の高い被写体と暗い背景の組み合わせが最も効果的です。
  • 三脚、リモートスイッチの使用をおすすめします。
  • 1/1発光、1/2発光は設定できません。
  • カメラの撮影モードがbulb(バルブ)(バルブ撮影)でもマルチ発光を行うことができます。
  • 発光回数の表示が「----」のときは、シャッターが閉じるか、充電が切れるまで連続発光しますが、最大連続発光回数は表のとおりになります。
  • マルチ発光時にハイスピードシンクロ()はできません。

最大連続発光回数

発光回数が「----」(バー表示)のときの最大発光回数も、下表のとおりです。

発光量/Hz 1 2 3 4 5 6-7 8-9
1/4 7 6 5 4 4 3 3
1/8 14 14 12 10 8 6 5
1/16 30 30 30 20 20 20 10
1/32 60 60 60 50 50 40 30
1/64 90 90 90 80 80 70 60
1/128 100 100 100 100 100 90 80
1/256 100 100 100 100 100 100 100
1/512 100 100 100 100 100 100 100
1/1024 100 100 100 100 100 100 100
発光量/Hz 10 11 12-14 15-19 20-50 60-199 250-500
1/4 2 2 2 2 2 2 2
1/8 4 4 4 4 4 4 4
1/16 8 8 8 8 8 8 8
1/32 20 20 20 18 16 12 10
1/64 50 40 40 35 30 20 15
1/128 70 70 60 50 40 40 30
1/256 100 100 100 100 80 80 60
1/512 100 100 100 100 100 100 100
1/1024 100 100 100 100 100 100 100