動画記録サイズ

撮影動画記録サイズ]で、画像サイズ、フレームレート、圧縮方式を設定することができます。

なお、フレームレートは、[機能設定ビデオ方式]の設定()により、自動的に切り換わります。

画像サイズ 縦横比
4K 3840×2160 16:9
FHD 1920×1080 16:9
  • 撮影HDMI RAW出力]が[]の場合(

    • HDMI]:HDMI RAW動画出力時のフレームレートを設定することができます。
    • カード2]:カード[カード2]に同時記録するMP4動画の圧縮方式を設定することができます。MP4動画のフレームレートは、HDMI RAW動画出力のフレームレート設定に連動します。

設定できる動画記録画質の組み合わせは以下のとおりです。

ビデオ方式 動画クロップ*1 HDMI RAW動画
出力サイズ
フレームレート MP4動画
画像サイズ*2
MP4動画
圧縮方式*2
NTSC しない 6000 × 3374 59.94fps
29.97fps
23.98fps
1920 × 1080 IPB(標準)
IPB(軽量)
する 3744 × 2106
PAL しない 6000 × 3374 50.00fps
25.00fps
する 3744 × 2106

1:RF-S/EF-Sレンズを使用したときと同等の撮影になります。

2:カードカード2に記録されるMP4形式の動画です。

注意

  • 機能設定ビデオ方式]の設定を変更したときは、[撮影動画記録サイズ]の再設定を行ってください。
  • 4K動画、FHD59.94fps/50.00fpsで撮影した動画、ハイフレームレート動画などは、再生時のデータ処理の負荷が高いため、他の機器で正常に再生できないことがあります。
  • 動画記録サイズの設定や、使用するレンズ、クロップ撮影の設定により、解像感やノイズ感は多少異なります。

参考

  • カードの性能を発揮させるため、動画撮影を行う前にカメラでカードを初期化することをおすすめします()。
  • HD画質、VGA画質の動画を撮影することはできません。

4K動画撮影

  • 4K動画を撮影するには安定した高速書き込みが可能なカードが必要です。詳しくは、動画が記録できるカードを参照してください。
  • 4K動画撮影時は、処理負荷が高いため、通常の動画撮影時に比べカメラ内部の温度が早く上昇したり、より温度が高くなることがあります。動画撮影時に白い[熱制限]または赤い[熱制限(赤)]が表示されたときは、カードが熱くなっていることがあるため、動画撮影を休止して、しばらく経ってからカードを取り出してください(すぐにカードを取り出さないでください)。
  • 4K画質で撮影した動画から任意のフレームを選んで、JPEG画像(静止画)としてカードに保存することができます()。

撮影範囲

動画記録サイズの設定や、使用するレンズ、クロップ撮影の設定により、動画撮影範囲が変わります。

  • RFレンズ/EFレンズ使用時:[撮影動画クロップ]を[しない]に設定時

    • (1)4K(3840×2160)/4K(タイムラプス)/FHD(タイムラプス)
    • (2)FHD(1920×1080)
  • RFレンズ/EFレンズ使用時:[撮影動画クロップ]を[する]に設定時
  • RF-S/EF-Sレンズ使用時

    • (3)4K(3840×2160)/4K(タイムラプス)/FHD(1920×1080)/FHD(タイムラプス)

注意

  • RF-S/EF-Sレンズ使用時、および[撮影動画クロップ]を[する]設定時は、ハイフレームレート動画は、撮影できません。
  • 動画電子IS機能設定時は()、画面の中央部分がさらにクロップされます。

フレームレート(fps:frames per second)

  • ]179.82fps/[]119.88fps/[]59.94fps/[]29.97fps

    テレビの映像方式が「NTSC」地域(北米、日本、韓国、メキシコなど)のときに設定します。[179.82fps]、[119.88fps]については、ハイフレームレートを参照してください。

  • ]150.00fps/[]100.00fps/[]50.00fps/[]25.00fps

    テレビの映像方式が「PAL」地域(ヨーロッパ、ロシア、中国、オーストラリアなど)のときに設定します。[150.00fps]、[100.00fps]については、ハイフレームレートを参照してください。

  • ]23.98fps

    主に映画関連で使用します。(23.98fps)は、[機能設定ビデオ方式]を[NTSC]に設定したときに選択できます。

圧縮方式

  • ]IPB(標準)

    複数のフレーム単位で効率的に圧縮して記録します。

  • ]IPB(軽量)

    IPB(標準)よりもビットレートを低く抑えて記録するため、IPB(標準)よりもファイルサイズが小さく、再生互換性が高くなります。(同じ容量のカードであれば)IPB(標準)よりも撮影できる時間が長くなります。

動画記録形式

  • MP4]MP4

    このカメラで撮影した動画は、すべてMP4形式の動画ファイルとして記録されます(拡張子:「.MP4」)。

動画が記録できるカード

各動画記録サイズで記録できるカードの詳細は、要求カード性能(動画撮影)を参照してください。

なお、事前にテスト撮影を行い、設定した動画記録サイズ()で正しく記録できることを確認してください。

注意

  • 4K動画撮影を行うときは、撮影前に[機能設定カード初期化]の[物理フォーマット]でカードを初期化してください()。
  • FAT32形式でフォーマットしたカードでは、フレームレートが179.8fps/150fpsの動画は記録はできません。
  • 動画撮影時に書き込み速度が遅いカードを使用すると、動画が正常に記録できないことがあります。また、動画再生時に読み取り速度が遅いカードを使用すると、動画が正常に再生できないことがあります。
  • 動画撮影を行うときは、実際の書き込み速度がビットレートを十分に上回る、高性能なカードを使用してください。
  • 正常に動画が記録できないときは、カードを初期化してから使用してください。なお、カードを初期化しても問題が改善しないときは、カードメーカーのホームページなどもあわせて確認してください。

参考

  • カードの性能を発揮させるため、動画撮影を行う前にカメラでカードを初期化することをおすすめします()。
  • カードの書き込み/読み取り速度については、カードメーカーのホームページなどで確認してください。

ファイルサイズが4GBを超える動画撮影

  • このカメラで初期化した「SDHCカード」使用時

    SDHCカードをこのカメラで初期化すると、FAT32形式でフォーマットされます。

    FAT32形式でフォーマットされたカードを使用したときは、動画撮影を開始してファイルサイズが4GBを超えると、新しい動画ファイルが自動的に作成されます。

    なお、再生時は動画ファイルごとの再生になります。動画ファイルを自動で連続再生することはできません。再生が終わったら、続きのファイルを選んで再生してください。

  • このカメラで初期化した「SDXCカード」使用時

    SDXCカードをこのカメラで初期化すると、exFAT形式でフォーマットされます。

    exFAT形式でフォーマットされたカードを使用したときは、1回の撮影でファイルサイズが4GBを超える場合でも、(ファイルが分割されず)1つの動画ファイルに記録されます(4GBを超える動画ファイルが作成されます)。

注意

  • 4GBを超える動画ファイルをパソコンに取り込むときは、EOS Utilityを使用するか、カードリーダーを使用してください()。パソコン(OS)の機能を使って画像の取り込みを行うと、4GBを超える動画ファイルが取り込めないことがあります。

動画の総記録時間と1分間あたりのファイルサイズの目安

動画記録を参照してください。

撮影時間の制限

  • ハイフレームレート以外の動画撮影時

    1回に撮影できる時間は最長6時間です。6時間に達した時点で動画撮影が自動的に終了します。動画撮影ボタンを押すと、動画撮影を再開することができます(新規ファイルとして記録されます)。

  • ハイフレームレート動画撮影時

    1回に撮影できる時間は以下の通りです。

    • 119.88/100.00fps設定時:最長1時間30分
    • 179.82/150.00fps設定時:最長1時間

    上記の時間に達した時点で動画撮影が自動的に終了します。動画撮影ボタンを押すと、ハイフレームレート動画撮影を再開することができます(新規ファイルとして記録されます)。

注意

  • 動画の再生を長時間行ったり、ライブビュー状態を長時間続けたりすると、カメラ内部の温度が上昇して、撮影可能な時間が短くなることがあります。