静止画撮影
撮影シーンに合わせて、撮影モードを変更することができます。
自分撮りモード
自分撮りをするときは、[](自分撮り)モードを使用します。モニターをレンズ側に向けます。画像処理によって肌がなめらかに見えるよう美肌の効果をかけるほか、明るさや背景を自分好みに設定し、自分が浮き立つような画像にすることができます。

撮影のポイント
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明るさや美肌効果を設定する
[明るさ]や[美肌効果]を5段階から選ぶことができます。[背景]で背景のぼかし具合も設定できます。
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画面にタッチして撮影する
シャッターボタン全押しだけでなく、[
]にタッチして[
](タッチシャッター:する)に設定すると、画面にタッチして撮影することができます()。
注意
- ピントが合ってから撮影が終了するまで、カメラと自分との距離が変わらないようにしてください。
- カメラを落とさないように注意してください。
ポートレートモード
背景をぼかして人物を浮き立たせた写真を撮りたいときは、[](ポートレート)モードを使用します。肌や髪の毛の感じが柔らかな写真になります。

撮影のポイント
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人物と背景ができるだけ離れている場所を選ぶ
人物と背景が離れているほど、背景のボケ方が大きくなります。また、背景がすっきりしていて暗いほど人物が浮き立ちます。
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望遠を使用する
ズームレバーを
側に押して、人物の上半身が画面いっぱいに入るよう人物に近づきます。
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顔にピントを合わせる
ピント合わせのときに、顔の位置にあるAFフレームが緑色になったことを確認して撮影します。なお、顔をアップで写すときは、[
:瞳検出]が[する]のときは、瞳にピントが合うように撮影することができます。
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連続撮影する
初期状態では、[
](低速連続撮影)に設定されています。シャッターボタンを押し続けると、連続して撮影が行われ、被写体の表情やポーズの変化を写すことができます。
美肌モード
人物の肌をきれいに写したいときは、[](美肌)モードを使用します。画像処理によって肌がなめらかに見えるような効果をかけることができます。

撮影のポイント
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顔が検出されるようにする
美肌効果をかける主被写体が検出されたときに顔に枠が表示されます。被写体の顔に枠が表示されるよう被写体との距離を調整すると、効果的に美肌効果をかけることができます。
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顔にピントを合わせる
ピント合わせのときに、顔の位置にあるAFフレームが緑色になったことを確認して撮影します。なお、顔をアップで写すときは、[
:瞳検出]が[する]のときは、瞳にピントが合うように撮影することができます。
注意
- 撮影シーンによっては、人の肌以外も補正されることがあります。
- 美肌効果を強くすると、意図しない画像になることがあります。事前にテスト撮影を行ない、撮影画像を確認することをおすすめします。
パノラマショットモード
パノラマ写真を撮影したいときは、[](パノラマショット)モードを使用します。シャッターボタンを全押ししたままカメラを一定の方向に動かして撮影すると、連続撮影した画像を合成してパノラマ画像が作成されます。

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撮影する方向を選ぶ
- 画面右下の[
]をタッチして撮影する方向を選びます。
- カメラを動かす方向を示す矢印が表示されます。
- 画面右下の[
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シャッターボタンを半押しする
- ピントを合わせ、シャッターボタンを半押ししたままにします。
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撮影する
- シャッターボタンを全押ししたまま、矢印の方向にカメラを一定の速さでまっすぐに動かします。
- 画面で透明に表示されている部分(1)が撮影されていきます。
- 撮影の進み具合を示すバー(2)が表示されます。
- シャッターボタンを離すか、バーがすべて白色になると撮影が終了します。
注意
- シーンによっては、思いどおりの画像が保存されなかったり、思いどおりの効果が得られないことがあります。
- カメラの動かしかたが速すぎたり遅すぎたりすると、撮影が途中で中断されます。ただし、作成された画像は保存されます。
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モードで撮影した画像は画像サイズが大きいため、キヤノン製プリンターにカードを差し込んでプリントするときは、一度パソコンなどで画像をリサイズしてからプリントしてください。
また、ソフトウェアや Web サービスなどで画像が正しく扱えないときは、画像のリサイズをお試しください。
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次の被写体やシーンでは、適切に合成されないことがあります。
- 動いている被写体
- 近くの被写体
- 構図の中で明暗差が大きいとき
- 空や海など単調な色や模様が続くシーン
- スイングブレ補正による振動が伝わることがありますが、撮影に影響はありません。
- ズームを望遠側にしたときや、夜景シーンなどの暗いシーンを撮影する場合には、ゆっくりカメラを動かして撮影することをおすすめします。
料理モード
料理を撮りたいときは、[](料理)モードを使用します。明るく、おいしそうな色あいの写真になります。また、白熱電球下などで撮影するときは、光源による赤みを抑えた写真になります。

撮影のポイント
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色あいを変える
[色あい]を変えることができます。料理の赤みを強めにしたいときは[暖色](赤)側に、赤みが強すぎるときは[寒色](青)側に設定を変更して撮影してください。
注意
- 赤みのある被写体の色が薄くなることがあります。
- 画面内に複数の光源が含まれるときは、赤みの少ない写真にならないことがあります。
- ストロボを使用したときは、[色あい]が標準設定に切り換わります。
- 人物を入れて撮影すると、人物が適切な色あいにならないことがあります。
手持ち夜景モード
[](手持ち夜景)モードを使用すると、カメラを手に持ったまま夜景を撮影することができます。この撮影モードでは、1回の撮影で4枚連続撮影し、手ブレを抑えた画像が1枚記録されます。

撮影のポイント
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カメラが動かないように構える
カメラが動かないように、脇を締めて構えます()。この撮影モードは、4枚の画像の位置を合わせながら合成して、1枚の画像を作成しますが、手ブレなどにより、画像のズレ量が大きいと、画像の位置合わせが正常に行われないことがあります。
注意
- 他の撮影モードより、撮影される範囲が狭くなります。
- RAW画質は選択できません。
- 夜景などを撮影したときに、AFフレーム内に点状の光源が含まれているときは、AFでピントが合いにくいことがあります。このようなときは、手動ピント合わせ(マニュアルフォーカス)()に設定して手動でピントを合わせてください。
- 動いている被写体を撮影すると、被写体の動きが残像のように写ったり、被写体の周辺が暗めに写ることがあります。
- 格子模様、ストライプ模様のような繰り返しパターンや、画面全体が平坦で単調なとき、また手ブレなどにより画像のズレ量が大きいときは、画像の位置合わせが正常に行われないことがあります。
- 撮影後に画像を合成してからカードに記録するため時間がかかります。画像処理中は、画面に[BUSY]が表示され、処理が終わるまで次の撮影はできません。
- 画面に表示される仕上がりのイメージは、撮影した画像と完全には同じになりません。
HDR逆光補正モード
明るいところと暗いところが混在する逆光シーンなどを写すときは、[](
HDR逆光補正)モードを使用します。1回の撮影で明るさの異なる3枚の画像を連続撮影し、特に逆光による黒つぶれを抑えた広い階調の画像が1枚記録されます。
「HDR」はHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略です。

撮影のポイント
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カメラが動かないように構える
カメラが動かないように、脇を締めて構えます()。この撮影モードは、3枚の画像の位置を合わせながら合成して、1枚の画像を作成しますが、手ブレなどにより、画像のズレ量が大きいと、画像の位置合わせが正常に行われないことがあります。
注意
- 他の撮影モードより、撮影される範囲が狭くなります。
- RAW画質は選択できません。
- ストロボ撮影はできません。
- グラデーションが滑らかに再現されなかったり、ムラやノイズが発生することがあります。
- 極端に強い逆光シーンや、明暗差が大きいシーンでは、補正効果が十分に得られないことがあります。
- 順光シーンなど、被写体がもともと明るいシーンでは、HDR効果で不自然な画像になることがあります。
- 動いている被写体を撮影すると、被写体の動きが残像のように写ったり、被写体の周辺が暗めに写ることがあります。
- 格子模様、ストライプ模様のような繰り返しパターンや、画面全体が平坦で単調なとき、また手ブレなどにより画像のズレ量が大きいときは、画像の位置合わせが正常に行われないことがあります。
- 撮影後に画像を合成してからカードに記録するため時間がかかります。画像処理中は、画面に[BUSY]が表示され、処理が終わるまで次の撮影はできません。
打ち上げ花火
[](打ち上げ花火)モードを使用すると、打ち上げ花火を色鮮やかに撮影できます。

撮影のポイント
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カメラが動かないように構える
手ブレを防ぐため、三脚などでカメラが動かないように固定してください。また、三脚などでカメラを固定するときは、[
:手ブレ補正(IS機能)設定]を[切]にして撮影することをおすすめします。
最適なピント位置に設定されますが、シャッターボタンを半押ししても枠は表示されません。