光通信ワイヤレスストロボ撮影

光通信ワイヤレス撮影機能を備えたキヤノン製スピードライト(レシーバー)を使用すると、通常のE-TTL II / E-TTL 自動調光ストロボ撮影と同じ感覚で、ワイヤレス多灯ライティング撮影を簡単に行うことができます。

EL-1(センダー)の設定内容が、ワイヤレス制御されるEL-1(レシーバー)側に自動設定される仕組みになっています。そのため、撮影中にレシーバーを操作する必要はありません。

配置と作動範囲

  • レシーバーを1灯使った自動調光撮影(

    (1)屋内

    (2)屋外

    (3)SENDER

    (4)約80°

    (5)通信可能範囲

    (6)約8m

    (7)約12m

    (8)約10m

    (9)約15m

  • レシーバーをグループに分けた自動調光撮影(

    レシーバーを2グループ、または3グループに分けて、光量比(発光量の割合)を変えながら、E-TTL II / E-TTL 自動調光撮影ができます。

    (1)2(A, B)グループ

    (2)3(A, B, C)グループ

    注意

    • 発光グループCを直接主被写体に向けて撮影すると、露出オーバーになることがあります。
    • 撮影する前に、テスト発光()やテスト撮影を行ってください。
    • 通信の妨げになるため、センダーとレシーバーの間に障害物を置かないでください。

    参考

    • レシーバーストロボに付属しているミニスタンドを使用して、レシーバーの受信部をセンダーに向けて配置します。
    • 室内で撮影するときは、通信が壁面反射することにより、多少ラフな配置でも作動することがあります。

グループ制御について

発光グループA

より大きな光量が必要なときや、高度なライティングを行いたいときは、レシーバーの台数を増やすことができます。追加するレシーバーを、光量を大きくしたい発光グループ(A, B, Cのいずれか)に設定するだけです。台数に制限はありません。

例えば、3台のレシーバーの発光グループをAに設定したときは、3台を発光量の大きい1灯のAグループストロボとみなして制御します。

注意

  • 発光グループA, B, Cの3グループで発光させるときは、A:B Cに設定してください。A:Bの設定では発光グループCは発光しません。
  • 発光グループCを直接主被写体に向けて撮影すると、露出オーバーになることがあります。
  • E-TTL 自動調光に対応した一部のEOSフィルムカメラ使用時は、光量比を設定したワイヤレス多灯撮影はできません。

参考

  • 光量比の8:1~1:1~1:8は、段数換算で3:1~1:1~1:3(1/2段ステップ)に相当します。