動画記録画質
[:動画記録画質]の[動画記録サイズ]で、画像サイズ、フレームレート、圧縮方式、記録形式を設定することができます。
なお、[動画記録サイズ]の画面に表示されるフレームレートは、[:ビデオ方式]の設定()により、自動的に切り換わります。
-
[:記録機能とカード・フォルダ選択]の[記録機能]が[,]に設定されているときは、画面が異なります。
- 撮影可能時間が短い方のカードの時間が表示されます。
- RAW形式の動画は5472×2886、MP4形式の動画は、4096×2160で記録されます。
注意
- 動画をカードに記録するときに必要なカードの書き込み/読み取り速度(要求カード性能)は、動画記録画質により異なります。動画撮影を行う前に動画が記録できるカードを参照して、要求カード性能を確認してください。
動画記録サイズ
画像サイズ
画像サイズ | 縦横比 | |
---|---|---|
5472×2886 | 17:9 | |
4096×2160 | 17:9 | |
* | 4096×2160 | 17:9 |
3840×2160 | 16:9 | |
1920×1080 | 16:9 |
撮影画面の中央部分をクロップした(望遠レンズで撮影したような)動画を撮影することができます。
注意
- [:ビデオ方式]の設定を変更したときは、[:動画記録画質]の再設定を行ってください。
- 4K動画、/で撮影した動画、ハイフレームレート動画などは、再生時のデータ処理の負荷が高いため、他の機器で正常に再生できないことがあります。
- 動画記録画質の設定や、使用するレンズの設定により、解像感やノイズ感は多少異なります。
4K動画撮影
- 4K動画を撮影するには安定した高速書き込みが可能なカードが必要です。詳しくは、動画が記録できるカードを参照してください。
- 4K動画撮影時やハイフレームレート動画撮影時は、処理負荷が高いため、通常の動画撮影時に比べカメラ内部の温度が早く上昇したり、より温度が高くなることがあります。動画撮影時に赤いが表示されたときは、カードが熱くなっていることがあるため、動画撮影を休止して、しばらく経ってからカードを取り出してください(すぐにカードを取り出さないでください)。
- 4K画質で撮影した動画から任意のフレームを選んで、JPEG画像(静止画)としてカードに保存することができます()。
注意
- /、/設定時は、AFによるピント合わせはできません。AFフレームは表示されません。また、レンズのフォーカスモードスイッチをに設定しても、フォーカスガイドは表示されません。
撮影範囲
動画記録画質の設定や、使用するレンズにより、動画撮影範囲が変わります。
- 静止画(5472×3648)(JPEG L)
- (1920×1080)
- RAW動画(5472×2886)/(4096×2160)
- (3840×2160)
- (4096×2160)
フレームレート(fps:frame per second)
圧縮方式
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[]RAW(軽量)
RAW(標準)よりもビットレートを低く抑えて記録するため、RAW(標準)よりもファイルサイズが小さく、再生互換性が高くなります。(同じ容量のカードであれば)RAW(標準)よりも撮影できる時間が長くなります。
-
[]ALL-I(編集用/I-only)
1フレーム単位で圧縮して記録します。IPB(標準)よりもファイルサイズが大きくなりますが、撮影後の編集作業に適しています。
-
[]IPB(標準)
複数のフレーム単位で効率的に圧縮して記録します。ALL-I(編集用)よりもファイルサイズが小さくなるため、(同じ容量のカードであれば)撮影できる時間が長くなります。
-
[]IPB(軽量)
IPB(標準)よりもビットレートを低く抑えて記録するため、IPB(標準)よりもファイルサイズが小さく、再生互換性が高くなります。(同じ容量のカードであれば)IPB(標準)よりも撮影できる時間が長くなります。
動画記録形式
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[]RAW
[][]を選択したときは、RAW形式の動画ファイルとして記録されます(拡張子:「.CRM」)。
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[]MP4
[][][]を選択したときは、MP4形式の動画ファイルとして記録されます(拡張子:「.MP4」)。MOV形式の動画よりも、再生互換性が高いファイル形式です。
RAW動画
カードに記録されるRAW動画は、撮像素子から出力されたデータをデジタル変換してそのまま記録した「生(ロウ)データ」です。
RAW動画は、EOS用ソフトウェアのDigital Photo Professionalで現像処理を行うことができます。使用目的に応じてさまざまな画像調整を行い、その調整結果を反映したJPEG/HEIF画像などを生成することができます。
注意
- RAW動画は、[:RAW現像]で現像処理を行うことができません。
参考
- パソコンでRAW動画を表示するときは、EOS用ソフトウェアのDigital Photo Professional(以下DPP)の使用をおすすめします。
- 古いバージョンのDPP Ver.4.xでは、このカメラで撮影したRAW動画の表示や現像、編集などはできません。パソコンに古いバージョンのDPP Ver.4.xがインストールされているときは、キヤノンのホームページから最新のDPPを入手して、アップデート(上書きインストール)してください()。なお、Ver.3.x以前のDPPでは、このカメラで撮影したRAW動画の表示や現像、編集などはできません。
- 市販のソフトウェアでは、このカメラで撮影したRAW動画を表示できないことがあります。対応状況については、ソフトウェアメーカーにお問い合わせください。
- 高輝度(ハイライト)側の階調表現性を優先したい場合はCanon Logを設定してください。CINEMA EOSとRAW動画を併用するときにおすすめします。
動画が記録できるカード
各動画記録画質で記録できるカードの詳細は、キヤノンのホームページで確認してください。
なお、事前にテスト撮影を行い、設定した動画記録サイズ()で正しく記録できることを確認してください。
注意
ハイフレームレート
フルハイビジョン(Full HD)画質で119.9fps/100.0fpsの高フレームレートの動画を撮影することができます。スローモーション再生用の映像素材の撮影に適しています。なお、1回に撮影できる時間は最長7分29秒です。
- 、またはで記録されます。
- ハイフレームレート動画に音声は記録されません。
- 動画撮影時にタイムコードを表示しているときは、実時間1秒で4秒分カウントアップします。
- ハイフレームレート動画は、29.97fps/25.00fpsの動画ファイルとして記録されるため、再生時は1/4倍速のスローモーションで再生されます。
注意
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[ハイフレームレート:入]設定時の注意事項
- [:タイムコード]の[カウントアップ]を[フリーラン]に設定したときは()、タイムコードは記録されません。
- 設定を[切]に戻したときは、[動画記録サイズ]の設定を確認してください。
- 蛍光灯やLED照明などの光源下でハイフレームレート動画を撮影すると、画面にちらつきが発生することがあります。
- ハイフレーム動画撮影を開始したときや終了したときは、映像が一時的に更新されなくなります(一瞬フレームストップ)。外部記録機器でHDMI出力映像を記録するときは注意してください。
- ハイフレームレート動画撮影時に画面に表示される映像のフレームレートは、撮影した動画のフレームレートと異なります。
- ヘッドフォンは使用できません(音声は聞こえません)。
ファイルサイズが4GBを超える動画撮影
1回の撮影でファイルサイズが4GBを超える場合でも、一時中断することなく、動画撮影を続けることができます。
動画の総記録時間と1分間あたりのファイルサイズの目安
動画の総記録時間と1分間あたりのファイルサイズの目安を参照してください。
撮影時間の制限
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ハイフレームレート以外の動画撮影時
1回に撮影できる時間は最長29分59秒です。29分59秒に達した時点で動画撮影が自動的に終了します。ボタンを押すと、動画撮影を再開することができます(新規ファイルとして記録されます)。
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ハイフレームレート動画撮影時
1回に撮影できる時間は最長7分29秒です。7分29秒に達した時点で動画撮影が自動的に終了します。ボタンを押すと、ハイフレームレート動画撮影を再開することができます(新規ファイルとして記録されます)。