バウンス
ストロボの発光部を天井や壁に向けて発光させ、その反射光を利用して撮影すると、被写体による影が緩和されて、より自然な感じで写すことができます。この撮影方法を「バウンス撮影」といいます。
発光部の向きを決める
- 図のように、バウンスロック解除ボタンを押しながら発光部の向きを変えることができます。発光部の向きを変えたときは、表示がになります。
- 照射角を(自動設定)に設定した状態で発光部の向きを変えると、照射角が50mmに設定され、---と表示されます。
- 照射角を手動で設定することもできます()。
参考
- ストロボ光をバウンスさせる天井や壁までの距離が離れていると、反射光が届かず適切な露出で撮影できないことがあります。
- 撮影した画像が暗いときは、より小さな絞り数値を設定して(絞りを開いて)再度撮影してください。デジタルカメラでは、ISO感度を上げる方法もあります。
- ストロボ光をバウンスさせる天井や壁は、無地の白に近い色をした反射率の高いものを選んでください。反射面に色がついていると、撮影結果がその色の影響を受けたり、反射光が届かず適切な露出で撮影できないことがあります。
- バウンス撮影時にクイック発光を行うと、発光量が低下するため、露出アンダーになりやすくなります。
近距離ストロボ撮影
バウンスロック解除ボタンを押しながら発光部を下方向7°の位置にすると、約0.5~2mの範囲にある、撮影距離が近い被写体を撮影することができます。
下方向7°の位置にしたときは、表示がになります。
キャッチライト撮影
キャッチライトパネルを使ってポートレート撮影を行うと、人物の目に光が写り込み、表情をより生き生きとさせることができます。
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発光部を上方向90°にする
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ワイドパネルを引き上げる
- ワイドパネルの中央にある突起を引き上げます。
- 白いキャッチライトパネルも一緒に引き出されます。
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ワイドパネルを押し戻す
- ワイドパネルだけを押し戻し、キャッチライトパネルだけが上がった状態にします。
- バウンス撮影と同じ方法で撮影します。
注意
- 発光部の位置は正面・上方向90°にしてください。発光部を左右に回転させるとキャッチライトの効果は得られません。
- 人物の目にキャッチライトを効果的に入れるため、被写体から約1.5m以内(ISO100・F2.8時)の距離で撮影してください。
- ワイドパネルを強い力で引き上げないでください。ワイドパネルがストロボから外れる恐れがあります。
バウンスアダプターを併用した撮影
付属のバウンスアダプターをストロボに装着して、ストロボ光を天井や壁などにバウンスさせて撮影すると、ストロボ光がより広範囲に拡散されて和らぎ、被写体の影を抑えることができます。
また、発光部を90°の位置にして天井などにバウンスさせたときは、バウンスアダプターの側面から拡散されたストロボ光が被写体の正面から当たり(撮影距離の目安:約1.5m以内/ISO100・F2.8時)、被写体の影をさらに抑えることができます。人物撮影のときはキャッチライト効果も得られます。
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バウンスアダプターを取り付ける
(1)"Canon"ロゴ
- 図のようにアダプターをストロボの発光部に「カチッ」と音がするまで確実に取り付けます。
- 表示がになっていることを確認します。
- アダプターを取り外すときは、逆の手順でアダプターの下側にある取り外し爪を浮かせて発光部から取り外します。
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撮影する
- 天井や壁などにバウンスさせて撮影します。
注意
- バウンスアダプター装着時や、バウンスアダプター+ワイドパネル併用時は、ガイドナンバーが低下して露出不足になりやすいため、必要に応じてカメラのISO感度を上げたり、調光補正()を行ってください。
- バウンスアダプター装着時にクイック発光()を行うと、発光量が不足することがあるため、充電ランプが赤色に点灯してから撮影することをおすすめします。
- バウンスアダプター装着時は、照射角が自動設定されます。任意に変更することはできません。
- 2004年までに発売されたEOSデジタルカメラを使用して、ストロボにバウンスアダプターを装着したときは、ホワイトバランスをに設定してください。の設定で撮影すると、適切なホワイトバランスが得られないことがあります。