Neural network Image Processing Tool

  • 対象カメラ:EOS R1EOS R3EOS R5EOS R5 Mark IIEOS R5 CEOS R6EOS R6 Mark IIEOS R7EOS R8EOS R10EOS R50EOS-1D X Mark III

Neural network Image Processing Tool(以下本ツール)では、本ツールの対応画像()に対して、ディープラーニング技術を採用した以下の機能を適用することができます。

ニューラルネットワーク ノイズリダクション

  • ノイズの低減

ニューラルネットワーク レンズオプティマイザ

  • デジタルレンズオプティマイザ

ニューラルネットワーク デモザイク

  • ジャギー、モアレ、偽色の抑制

本ツールを使用するためには、本ツールをパソコンにダウンロードして、有償プランに加入する必要があります。それぞれの手順については、「ダウンロードとインストール」および「有償プランへの加入」を参照してください。

注意

  • 本ツールを使用するには、インターネットに接続できる環境(プロバイダーとの契約や各種回線接続が完了済み)が必要です。プロバイダーとの接続料金、およびプロバイダーのアクセスポイントへの通信料金が、別途かかります。

本ツールの対応画像

本ツールは対象カメラで撮影されたRAW画像(RAW動画およびRAWバースト撮影のRAW画像は除く)で対応可能です。なお、以下のレンズで撮影された画像は、[ニューラルネットワーク レンズオプティマイザ]を適用することができます。

  • RF10-20mm F4 L IS STM
  • RF14-35mm F4 L IS USM
  • RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM
  • RF15-35mm F2.8 L IS USM
  • RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
  • RF24-70mm F2.8 L USM
  • RF24-105mm F4 L IS USM
  • RF24-105mm F4-7.1 IS STM
  • RF24-105mm F2.8 L IS USM Z
  • RF24-240mm F4-6.3 IS USM
  • RF28-70mm F2 L USM
  • RF28-70mm F2.8 IS STM
  • RF70-200mm F2.8 L IS USM
  • RF70-200mm F2.8 L IS USM Z/EXTENDER RF1.4x/EXTENDER RF2x
  • RF100-300mm F2.8 L IS USM/EXTENDER RF1.4x/EXTENDER RF2x
  • RF100-400mm F5.6-8 IS USM/EXTENDER RF1.4x/EXTENDER RF2x
  • RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM/EXTENDER RF1.4x/EXTENDER RF2x
  • RF70-200mm F4 L IS USM
  • RF200-800mm F6.3-9 IS USM/EXTENDER RF1.4x/EXTENDER RF2x
  • RF24mm F1.8 MACRO IS STM
  • RF28mm F2.8 STM
  • RF35mm F1.4 L VCM
  • RF35mm F1.8 MACRO IS STM
  • RF50mm F1.2 L USM
  • RF50mm F1.8 STM
  • RF85mm F1.2 L USM
  • RF85mm F1.2 L USM DS
  • RF85mm F2 MACRO IS STM
  • RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
  • RF135mm F1.8 L IS USM
  • RF400mm F2.8 L IS USM/EXTENDER RF1.4x/EXTENDER RF2x
  • RF600mm F4 L IS USM/EXTENDER RF1.4x/EXTENDER RF2x
  • RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM
  • RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
  • RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM
  • RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM

本ツールの動作環境

OS
(オペレーティング
システム)
Windows 11、Windows 10(1903)以降
CPU
(シーピーユー)
Core i7以上
RAM
(メモリー)
16GB
GPU
(ビデオカード)
VRAMが4GB以上で、DirectX12に対応していること

動作確認済のビデオカードについては、キヤノンのホームページを参照してください。

ダウンロードとインストール

下記の操作により、本ツールのダウンロードとインストールを行うことができます。

  1. DPPの起動時、またはメニューの[拡張機能]で[ダウンロード/更新]を選ぶ

  2. ダウンロード]を選ぶ

  3. ダウンロード]を選ぶ

    • 本ツールのインストーラーがダウンロードされます。
    • 本ツールは、キヤノンのホームページからダウンロードすることもできます。
  4. インストーラーを起動する

    • ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックします。
    • ガイドの内容に従って、インストールを実行します。

有償プランへの加入

下記の操作により、本ツールを使用するための有償プランへの加入を行うことができます。

  1. メニューの[拡張機能]で[Neural network Image Processing Tool]を選ぶ

  2. OK]をクリックする

  3. 項目を選ぶ

    • 有償プランに加入するときは、[プラン一覧ページに移動する]を選び、表示される内容に従って手続きを行います。
    • 複数のCanon IDを同一のパソコンで管理している場合は、[ユーザーを切り替える]をクリックして、有償プランの加入に使用するCanon IDに切り替えます。
    • 有償プラン加入の完了後、[加入済プランの機能を使用する]を選び、サービスにログインすると、本ツールを使用することができます。

注意

  • 有償プランの加入で使用したCanon IDを削除すると、有償プランの使用ができなくなります。

本ツールの使用

本ツールを適用するRAW画像は、あらかじめパソコンに取り込んでおきます。

  1. DPPを起動する

  2. 画像を選ぶ

    • 複数の画像を選び、まとめて画像処理を行うこともできます。
  3. メニューの[拡張機能]で[Neural network Image Processing Tool]を選ぶ

    • 本ツールのダウンロード(処理用データ)を確認する画面が表示されたときは、[はい]を選びます。ダウンロードが完了したら[閉じる]をクリックします。
  4. はい]を選ぶ

    • 動作環境のチェックが行われます。
  5. OK]をクリックする

    • 下記の画面が表示された場合は、使用するパソコンが「本ツールの動作環境」の仕様に適合しているかどうかを確認してください。

  6. ツールの機能を設定する

    1. 出力するファイル形式を選びます。出力ファイルをmacOSで扱うときや、他社製の画像調整ソフトウェアで処理するときなどは、[.CR3](CR3画像)を選びます。
    2. 画像処理するファイルが表示されます。ファイルを追加するときは、(3)を操作するか、このエリアにファイルをドラッグ&ドロップします。
    3. ファイルの追加または削除ができます。
    4. ニューラルネットワーク ノイズリダクション]と[ニューラルネットワーク レンズオプティマイザ]の効果を設定(左方向:弱、右方向:強)することができます。なお、効果の設定は、初期設定値での画像処理結果を確認してから行うことをおすすめします。
    5. 出力するファイルの保存先を指定します。
    6. 設定が完了したら[実行]をクリックします。
  7. OK]をクリックする

  8. 終了]をクリックする

    注意

    • ニューラルネットワーク デモザイク]は調整できません。
    • 出力ファイル形式が[.CR3]のときは、[ニューラルネットワーク デモザイク]は適用されません。
    • CRN画像は、元のRAW画像よりもファイルサイズが大きくなります(画像によっては約10倍程度)。
    • CRN画像は、macOSでは使用できません。
    • 元のRAW画像のレシピは、出力ファイルに引き継がれません。
    • パソコンやビデオカードの種類、元のRAW画像のファイルサイズなどにより、画像処理に時間がかかることがあります。
    • 必要に応じて[ニューラルネットワーク レンズオプティマイザ]または[ニューラルネットワーク ノイズリダクション]の効果を設定して、再度ツールを適用するか、出力ファイルでシャープネスの調整などを行うことをおすすめします。
    • 元のRAW画像の状態などによっては、本ツールの効果が得られにくい場合があります。

    参考

    • 本ツールの対応レンズ以外のレンズで撮影されたRAW画像について、デジタルレンズオプティマイザが適用されている場合は、標準のデジタルレンズオプティマイザで補正されます。それ以外の場合は回折補正が行われます。ただし、使用されたレンズの種類によっては、回折補正が行われない場合があります。
    • メニューの[設定]の[動作環境チェック]で、本ツールの動作環境を確認することができます。パソコンの構成などを変更したときに行うことをおすすめします。