カラーマスキングの設定

特定の色領域を登録し、現実映像と3DCGとの前後関係を正しく表示するようにします。マスキングの設定は、以下の手順で行います。

  1. MREAL Configuration Tool画面の[オプション設定]で[カラーマスキング]を選ぶ

    • 右側の項目内容設定エリアで[カラーマスキング]を選びます。

  2. マスキングする項目を選び、[ツール起動]をクリックする

    • 手をマスキングするときは[[手]をマスキング]、その他の物体などをマスキングするときは[[その他]をマスキング]を選びます。
    • [手]をマスキング]では、以下のHand Masking Tool画面が表示されます。

    • [その他]をマスキング]では、以下のColor Masking Tool画面が表示されます。

参考

  • 以下の設定手順は、MREAL X1/S1を装着した状態を前提にしています。

[手]をマスキング

[手]をマスキング]では、手の色を自動判別してマスキングを行います。

  1. Hand Masking Tool画面内で手を動かす

    • 手の領域に赤色(マスキング領域)がまんべんなく重なるまで、手をゆっくり動かします。
    • 手の平と甲を映像に写して、両方が赤色で覆われるようにします。
  2. ノイズを除去する

    • 手以外の領域がマスキングされているときは、ノイズ除去の操作を行います。
    • メニューから[ノイズ除去]を選びます。
    • 画面内に以下の登録枠が表示されます。

    • マスキングを消去したい部分と登録枠を重ねて〈B〉ボタンを押します。
    • 手の領域が赤色で覆われるまで、上記の作業を繰り返します。

    参考

    • Hand Masking Toolのメニューは、MREAL Displayの〈A〉〈B〉ボタンのほか、パソコンのキーボードやマウスでも操作ができます。
  3. マスキング情報を保存する

    • MREAL Displayの〈A〉ボタンを押して[保存して終了]を選び、〈B〉ボタンを押します。

    • パソコンでは、以下の操作を行います。

      • MREAL Display表示モードのときは、[F11]キーを押してウィンドウモードに切り換えます。
      • 方向キーで[保存して終了]を選び、[Enter]キーを押します。
      • 保存して終了]をクリックします。
      • Alt]キーと[F4]キーを同時に押すか、ウィンドウの[×]をクリックします。
      • 表示される画面で[はい]を選びます。

[その他]をマスキング

[その他]をマスキング]では、マスキングしたい対象を色ごとに登録します。

  1. Color Masking Tool画面で[ライブビュー]タブを選ぶ

  2. マスキングしたい対象を撮影する

    • MREAL Displayを見ながら、マスキングしたい対象を表示します。
    • キャプチャー]をクリックして撮影します。

    • 対象を見る位置や角度を変えて、複数枚(24枚以内)撮影します。
  3. 検出色編集]タブを選ぶ

  4. マスキングする色を登録する

    • 左側のサムネイル画像から、マスキング操作を行う画像を選ぶと、右側の領域に表示されます。不要な画像があるときは、サムネイル画像を選んで[削除]をクリックします。
    • 撮影した画像を切り換えながら、Color Masking Tool画面のツールを使用して色を登録します。

    • aまたはcのツールを選び、対象とする色の範囲を選びます。

    • マスキング対象外の部分が選ばれた場合は、bまたはdのツールを選び、除外する色の範囲を選びます。
    • マスキングの状態は、[ライブビュー]タブ、またはプレビュー画面などで確認できます。
    • その他のツールは、マスキング操作の状況に応じて使用します。

      e:直前の操作を取り消します。

      f:登録したマスキング対象色を削除します。

      g/h:画像を縮小/拡大します。

  5. マスキング情報を保存する

    • Color Masking Tool画面の[OK]をクリックします。
    • キャンセル]をクリックすると、設定内容をプリファイルに反映せずにColor Masking Toolが終了します。

参考

  • 人物など、様々な色が含まれる対象をマスキングしたいときは、以下の操作をおすすめします。

    1. 単色の背景の前にマスキングしたい対象を配置して、画像をキャプチャーする
    2. ]をクリックする
    3. 対象全体がマスキングされた事を確認して[OK]をクリックする

  • ノイズを軽減したい場合は、Color Masking Tool画面右上の[詳細設定]をクリックして表示される画面で、ノイズ軽減の設定を行います。

イージーマスキング

MREAL Configuration Tool画面で[イージーマスキング]を選ぶと、簡易的なマスキングを行うことができます。

注意

  • MREAL Display MD-10では、画面の端にマスキング処理が対応できない領域が発生します。

参考

  • マスキング機能の確認は、MREAL Visualizerなどのアプリケーションを使用することをおすすめします。
  • 本機能は「お試し版」のため、奥行方向の表示は目安です。