1-1 カスタムピクチャーとピクチャースタイル1
EOS R1とEOS R5 Mark IIでは画作り設定として、従来のEOSシリーズの画作りを引き継いだピクチャースタイルと、CINEMA EOSシリーズの画作りを引き継いだカスタムピクチャーの2つの画作り設定を搭載しています。
ピクチャースタイル
従来のEOSシリーズの画作り設定です
静止画ベースの画作りを手軽に設定して撮影したい方は、こちらをおすすめします。
[ポートレート]や[風景]などのカメラにプリセットされたスタイルを選択できます。静止画と同じ画作りができます。
各ピクチャースタイルは、色/コントラストなどによる見た目の雰囲気を選択する設定です。詳細設定によって、[シャープネス]や[コントラスト]、[色の濃さ][色あい]の調整が可能です。
Picture Style Editorにより編集したピクチャースタイルファイルをカメラに入力することも可能です。SDRだけでなく、[HDR PQ撮影(PQ)]を設定することでHDR PQ記録も可能です。
カスタムピクチャー
CINEMA EOSシリーズの画作り設定です
シネマ(フィルム)用や放送用に作られたCINEMA EOSの画作りを使用したい場合や、Canon Logで撮影したい方、Lookファイルを使用される方はこちらをおすすめします。
CINEMA EOSシリーズと併用して動画制作を行う場合に、カスタムピクチャーを使用することで同じ画作りで記録することができます。
カスタムピクチャーのメニューにおいて、カラーグレーディングを前提としたCanon Log 2/Canon Log 3、カラーグレーディング不要のCanon 709/BT.709 Standard/PQ/HLGを選択できます。
選択したそれぞれのカスタムピクチャーでは、[Knee]や[Black]、[Black Gamma]、[Sharpness]など、画作りに関する詳細な項目を調整可能です。また、Lookファイル(LUT)も読み込み可能であるため、現場で制作物のイメージを確認しながら撮影することができます。