4-4 使用例・シーン別おすすめ設定
おすすめカメラ設定①
機能 | 設定内容 |
---|---|
AFエリア | 1点AF |
サーボAF中の 全域トラッキング |
する |
アクション優先 | する |
撮影時ボタンカスタマイズ | アクション優先 する/しない 切り換え |
使い方のポイント
シュートなどのアクションが起こることが予測される場合には、実際のシュートシーンなどの発生以前のタイミングであらかじめサーボAFもしくはサーボAFしながらの連続撮影を開始します。そうすることで、連続撮影中にAFフレームがシュートを打つ選手に乗り移り、その選手にピントの合った画像が撮影できます。
アクションのないシーンを撮影する場合、あるいは一人の人物を継続してトラッキングし続けたい場合には、[アクション優先]を割り当てたボタンで[しない]にすることで、[アクション優先]による乗り移りを発生させずにトラッキングしながらの撮影が可能です。
使用例
使用例① サッカーのゴール前シーン:サッカーのサイドからのクロスやパスに合わせて、ゴール前にいるいずれかの選手が集団から抜け出してヘディングやシュートを行うシーン
クロスが上がった時点で、シュートをする可能性のある複数の選手を画角に入れてサーボAFもしくはサーボAFをしながら連続撮影を開始します。これにより、シュートの瞬間にはシュートをする選手にAFフレームが乗り移り、その選手にピントを合わせて撮影することができます。
※実際にシュートが発生する瞬間の少し前からサーボAFもしくはサーボAFをしながら連続撮影を開始しておくことをお勧めします。
使用例② バスケットボールのシュートシーン:バスケットボールの撮影において、素早いパス回しの中でどの選手がシュートをするか予測しにくいシーン
シュートをする可能性のある選手を画角に入れてサーボAFもしくはサーボAFをしながら連続撮影を開始します。これにより、シュートの瞬間にはアクション優先によってシュートをする選手にAFフレームが乗り移り、その選手にピントを合わせて撮影することができます。
※パス回しをしている時点からサーボAFもしくはサーボAFをしながら連続撮影を開始しておくことをお勧めします。
使用例③ バスケットボールのリバウンドシーン:バスケットボールにおいて複数の選手がリバウンドボールを取り合うシーン
リバウンドを取りに行く複数の選手を画面内に収めてサーボAFもしくはサーボAFをしながら連続撮影を行うことで、アクション優先によってボールに近い選手にAFフレームが乗り移り、その選手にピントを合わせて撮影することができます。
使用例④ バレーボールのスパイクシーン:バレーボールのスパイクシーンにおいて、セッターがトスする時点で複数の選手がスパイク準備姿勢をとっており、どの選手がスパイクするか予測が付かないシーン
スパイクが起こりそうなタイミングの少し前から複数の選手を画角に収め、サーボAFもしくはサーボAFをしながら連続撮影を開始します。
これにより、サーボAFを開始した時点で主被写体となった選手がスパイクしなかった場合であっても、アクション優先によって最終的にアタックをする選手にAFフレームが乗り移り、その選手にピントを合わせて撮影することができます。
※スパイクのためにいずれかの選手がジャンプし始めた瞬間からサーボAFを開始しておくことをお勧めします。
使用例⑤ バレーボールの一連の攻撃シーン:バレーボールの撮影において、トスからスパイクのような一連の動作が続くシーン
トスをする直前からサーボAFもしくはサーボAFをしながら連続撮影を開始します。
これにより、トスの瞬間にはアクション優先によってトスをしている選手にAFフレームが乗り移り、その選手にピントを合わせて撮影することができます。さらに、そのままサーボAFもしくはサーボAFをしながら連続撮影を継続することにより、トスの後のスパイクシーンにおいて、アクション優先によってスパイクする選手にAFフレームが乗り移り、その選手にピントを合わせて撮影することができます。
このように一連の動作が続くシーンにおいて、いずれかの選手がアクションをするたびに、その都度対象の選手にAFフレームを乗り移らせていくことができます。
おすすめカメラ設定②
機能 | 設定内容 |
---|---|
AFエリア | フレキシブルゾーンAF |
サーボAF中の 全域トラッキング |
しない |
アクション優先 | する |
使い方のポイント
[サーボAF中の全域トラッキング]を[しない]に設定している場合、AFエリア内の被写体に対してのみアクション優先によるAFフレームの乗り移りを行います。
[サーボAF中の全域トラッキング]を[する]に設定した場合と比較して、撮影時の狙いに応じてアクション優先による乗り移りの範囲を限定することができるため、AFを被写体に関して撮影者の意図を強く反映した撮影が可能となります。
一方で「フレキシブルゾーンAF」とすることで、「1点AF」では撮影の難しい被写体の動きが激しいシーンや、パス回しなどで主被写体が流動的に変化するシーンにおいても、被写体をAFエリアに収めやすくなります。そしてアクション優先により、AFエリア内に複数の被写体が存在する場合であっても、アクションをしている被写体を主被写体として選択することができます。また、瞳検出との連動により、被写体の顔をAFエリア内におさめておけば瞳にピントを合わせることが可能です。
使用例
使用例⑥ サッカーのゴール前シーン②:サッカーの撮影において、シュートする選手と、シュートを止めようとするゴールキーパーとが同時に画面に写るシーン
おすすめカメラ設定①の場合、シュートする選手とシュートを止めようとするゴールキーパーとが同時に画面内に写っていると、シュートする選手からゴールキーパーにAFフレームが乗り移る場合があります。そのような場合にシュートする選手のみをAF対象としたい場合には、本設定のように[サーボAF中の全域トラッキング]を[しない]に設定し、シュートする選手のみをAFエリア内に収めた状態で撮影することにより、ゴールキーパーへの乗り移りを行わないようにすることができます。
使用例⑦ バレーのスパイクシーン:バレーボールの撮影において、トスからスパイクのような一連の動作が続くシーン
おすすめカメラ設定①の場合、トスをする選手とスパイクをする選手が同時に画面内に写っていると、それぞれの選手のアクションの顕著さによっては、トスする選手にAFフレームが乗り移ることがあります。そのような場合にスパイクする選手のみをAF対象としたい場合には、[サーボAF中の全域トラッキング]を[しない]に設定した上で、AFエリアを、撮影画面内のネットより上の位置にセットして撮影することにより、スパイクでネットよりも高い位置に写る選手のみをAF対象とすることができます。